飛信隊メンバー一覧|組織図と加入時期・役職・生死を整理

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この記事の結論

  • 889話時点で渕と河了貂は趙軍の捕虜、沛浪は行方不明。名のある幹部の戦死は未確定
  • 結成時の伍長13人のうち戦死は尾到・松左・去亥の3人
  • 移籍組の多くは将を討たれた隊の兵。那貴だけが逆に将のもとへ戻って死んだ

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飛信隊はいま、結成以来いちばん大きな損害の中にある。2026年10月12日時点の本誌最新話(第889話)までで、邯鄲から敗走する途中に副長の渕と軍師の河了貂が趙軍の捕虜になり、二千人将の沛浪は行方不明になった。名前のある幹部の戦死は、まだ1人も確定していない。

もう一つ、名簿を並べて分かることがある。この隊は二種類の人間でできている。馬陽で王騎に名をもらった結成時からの伍長たちと、将を討たれて行き場をなくした他部隊からの移籍組だ。飛信隊は勝つたびに大きくなったのではなく、どこかの隊が壊れるたびに人を受け取って大きくなってきた。

この記事では、最新の組織図、結成時からのメンバー、移籍組、戦死した隊員を、加入時期・役職・現在の状態で整理する。時点は2026年10月12日(本誌889話・単行本80巻まで)。階級や兵力は昇進や敗戦のたびに変わるので、すべて時点とセットで書いた。

飛信隊の組織図(2026年10月・889話時点)

まず全体像から。下の表の階級は、邯鄲で敗走する前の「約6万規模」の時点のもので、右端の列が889話時点の状態だ。作中で一枚の組織図として示されたものではなく、各隊員の立場を並べ直したものになる。

役割 人物 階級(敗走前) 889話時点の状態
将軍 信(李信) 将軍 生存。邯鄲から敗走中
別軍の将軍 羌瘣 将軍(羌瘣軍) 生存。880話で羌礼とともに合流
副長 渕 五千人将 趙軍の捕虜(883話)。死亡は描かれていない
副長 楚水 五千人将 生死が動いた描写は確認できない
軍師 河了貂 — 生存・趙軍の捕虜(887話)
歩兵長 崇原 三千人将 生存。脱出して合流(887話)
二千人将 沛浪 二千人将 行方不明(邯鄲からの敗走中)。生死は未確定
二千人将 田有・我呂・満童 二千人将 生死が動いた描写は確認できない
千人将 竜川 千人将 生存。脱出して合流(887話)
千人将 田永 千人将 生死が動いた描写は確認できない
五百人将 竜有 五百人将 同上
三百人将 尾平 三百人将 生存。脱出して合流(887話)
三百人将 澤圭・中鉄 三百人将 生死が動いた描写は確認できない
百人将 石(偵察)・干斗・蒼仁(弓) 百人将 同上

883話で渕は隊員に武器を捨てさせ、自分の首と引き換えに残りの隊員の助命を趙軍に願い出た。首を斬られる寸前に公孫龍が止め、渕たちは捕虜として拘束された。885話では河了貂が、渕たちは信を逃がすために邯鄲の地に残ったと語っている。ここで「渕は戦死した」と書いている記事は先走りだ。889話の時点で、渕の死は描かれていない。

右端の列を縦に読むと、生存が確かめられているのは脱出組(崇原・竜川・尾平)と捕虜の河了貂だけで、それ以外の大半は「確認できない」になる。今の飛信隊は、誰が残っているのかを数え直している最中だ。

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飛信隊は何人?兵力の変遷

百人隊から約6万へ馬陽編百人隊王騎が飛信隊と命名歩兵100人で発足▶山陽編千人隊臨時から正式に昇格輪虎を討つ▶鄴攻略後将軍李信と名乗る1万5千の軍に▶番吾の後約6万昌平君の献策羌瘣も将軍に現在の兵数は邯鄲の敗走後に未公表

「飛信隊は何人か」は、いつの話かで答えが変わる。

段階 契機 兵力 信の立場
特殊百人隊 馬陽編。王騎直轄の隊として発足し、王騎が「飛信隊」と命名
馬陽編は原作11巻〜
100 百人将
三百人隊 馬陽戦後の論功行賞 300 三百人将
千人隊 山陽編。蒙驁の推挙で臨時の千人将、戦後に正式昇格
山陽編は原作17巻〜
1,000 千人将
三千人隊 合従軍戦後の論功行賞
合従軍編は原作25巻〜
3,000 三千人将
四千人隊 王弟・成蟜の反乱の後
屯留は原作34巻〜
4,000 四千人将
五千人隊 著雍攻略戦で本陣を落とした功
著雍は原作35巻〜
5,000 五千人将
将軍 鄴攻略戦後の論功行賞
鄴攻略戦は原作46巻〜
1万5千(李信軍1万+羌瘣隊5千) 将軍
3万規模 宜安などの損耗で大きく減った後、太原で補充
宜安は原作66巻〜(アニメ未放送)
3万 将軍
約6万規模 番吾の敗戦後、昌平君の献策。羌瘣が将軍に
番吾は原作71巻〜(アニメ未放送)
約6万 将軍
現在 邯鄲からの敗走(883話〜) 作中で示されていない 将軍

数字が一人歩きしやすいのはここだ。「飛信隊は8000人」「1万5000人」と書いているページは、どれも古い時点の数字である。そして今は、6万規模まで膨らんだ隊が邯鄲で多くの兵を戦場に残して敗走しており、現在の兵数は作中で示されていない。時点を書かない兵力の記述は信用しないほうがいい。

注意点がもう2つある。信が百人将になったのは蛇甘平原の戦いの戦功で、飛信隊の結成(馬陽編)とは別の出来事だ。また「李信」の姓は、政から与えられた一字をそのまま受けたのではない。姓を与えると言われた信が、親友の漂が「李」の姓をもらっていたと知って、自分も李信と名乗った。秦の階級そのものはキングダム階級一覧で、信の昇進ときっかけの戦いはキングダム 信の昇進の順番で整理した。

結成時からのメンバー(初期メンバー)

馬陽編で飛信隊が発足したとき、隊は伍ごとに分かれていた。その伍長たちが、そのまま現在の幹部になっている。名前の分かる伍長は13人で、羌瘣は副長、渕は壁と信をつなぐ連絡役から加わった。

名前 読み 結成時の立場 のちの役職 889話時点
信(李信) しん/りしん 隊長 将軍 生存
羌瘣 きょうかい 副長 将軍。羌瘣軍を率いる 生存
渕 えん 壁との連絡役→副長 副長兼五千人将 趙軍の捕虜
沛浪 はいろう 第一伍長 二千人将 行方不明
崇原 すうげん 第五伍長 歩兵長兼三千人将 生存
田永 でんえい 第六伍長 千人将 描写なし
松左 しょうさ 第十伍長 — 戦死(朱海平原)
澤圭 たくけい 第十一伍長 三百人将 描写なし
尾平 びへい 第十二伍長 三百人将 生存
尾到 びとう 第十三伍長 — 戦死(馬陽)
田有 でんゆう 第十四伍長 二千人将 描写なし
中鉄 ちゅうてつ 第十五伍長 三百人将 描写なし
竜川 りゅうせん 第十六伍長 千人将 生存
去亥 きょがい 第十七伍長 — 戦死(朱海平原)
竜有 りゅうゆう 第十八伍長 五百人将 描写なし
石 せき 第二十伍長 百人将兼偵察部隊指揮官 描写なし

13人の伍長のうち、戦死したのは尾到・松左・去亥の3人。残る10人は今も隊にいるが、そのうち沛浪が行方不明になった。馬陽の夜襲では、名前の出ない初期の隊員も多く倒れている。

ここで気をつけたいのが羌瘣だ。番吾の敗戦後に将軍となり、独立した羌瘣軍を率いている。「飛信隊の副長」とだけ書くのは現状に合わない。また、番吾の戦いの時点ではまだ五千人将の「羌瘣隊」で、この時期を「羌瘣軍」と呼ぶのも正確ではない。

渕はもともと壁と信をつなぐ連絡役で、なし崩しに副長になった人物だ。結成時に誰も望んでいなかった役職を、五千人将になっても続けていた。その渕が、最新話では信を逃がすために残った側にいる。

他部隊から移ってきた幹部

幹部の出どころ結成時からの伍長・馬陽で王騎に名をもらった・崇原・沛浪・田有・竜川ら・13人中3人が戦死・隊の中枢を占める他部隊からの移籍・郭備隊・麃公軍・桓騎軍・多くは将を失った隊から・那貴だけは将が健在・千人将以上の席を埋めた名簿は二種類の人間でできている
名前 読み 出身 移ってきた経緯 元の将の結末
楚水 そすい 郭備隊の副長 山陽編。郭備が討たれ、部下ごと転属 郭備は輪虎に暗殺された
我呂 がろ 麃公軍 合従軍戦後に配属。赤飛麃隊を率いる 麃公は合従軍との戦いで龐煖に討たれた
岳雷 がくらい 麃公軍 同上。黒飛麃隊を率いた。のち宜安編で戦死 同上
満童 まんどう 麃公軍 岳雷の遺志を受け、麃公兵を率いて加入 同上
那貴 なき 桓騎軍 黒羊編で飛信隊に付けられ、のち正式に転属 加入時、桓騎は健在だった
河了貂 かりょうてん 昌平君の軍師学校 山陽編後に軍師として配属 —
琳・山多 りん・さんた 元・砂鬼一家 医療班として従軍。琳が班長 —

右端の列を見ると、法則がはっきりする。楚水も我呂も岳雷も満童も、将を失って行き場をなくした兵である。飛信隊の千人将以上の席は、生え抜きの昇進と、この移籍組で埋まってきた。その法則から唯一外れているのが那貴だ。彼が来たとき、元の将である桓騎はまだ生きていた。

河了貂は結成時のメンバーではない。山陽編のあとに軍師として入っている。飛信隊の指揮は、信(隊長)・副長(渕・楚水)・軍師(河了貂)という階級とは別の職能で分かれており、そこに歩兵長や偵察部隊指揮官といった役割が重なる構造になっている。

入隊試験で入った世代

黒羊編の後に行われた入隊試験で入ったのが、干斗や、弓の兄弟・蒼仁(兄)と蒼淡(弟)の世代だ。干斗は朱海平原ではまだ新兵で、松左に救われて槍を継いだ。蒼仁と蒼淡は作中で「仁」「淡」と呼ばれる。

「仁」という隊員を蒼仁とは別に並べているページがあるが、同じ人物だ。また「幹斗」は「干斗」の誤記である。

よくある誤りとして、録嗚未と介億を飛信隊員として紹介しているページもある。録嗚未は王騎軍から騰の傘下へ進んだ将で、介億は昌平君の側近だ。どちらも飛信隊ではない。

戦死した隊員

名前 読み 戦い どう倒れたか
尾到 びとう 馬陽編
原作11巻〜
夜襲で矢を受けながら信を背負って離脱し、その矢傷が元で死亡。尾平の弟
松左 しょうさ 鄴編・朱海平原
原作46巻〜
干斗らの救援に向かい助け出すが致命傷。信の腕の中で死亡し、槍は干斗が継ぐ
去亥 きょがい 鄴編・朱海平原
原作46巻〜
先陣を切って李牧の目前まで迫ったところで龐煖に斬られる
岳雷 がくらい 宜安編
原作66巻〜(アニメ未放送)
飛信隊を逃がすため青歌軍とぶつかり、上和龍に討たれる
那貴 なき 宜安編
原作66巻〜(アニメ未放送)
飛信隊を離れて負傷した桓騎のもとへ向かい、趙軍に囲まれて深手を負い死亡

松左と去亥は同じ朱海平原で倒れているが、倒れ方はまったく違う。松左は仲間を助けに行って負った傷で、去亥は李牧に迫った末に龐煖の前に出た。ここを取り違えているまとめが多い。龐煖と李牧がどういう相手なのかは趙の三大天一覧にまとめてある。

岳雷を討ったのは上和龍だ(資料によって「上和竜」とも書かれる)。李牧でも龐煖でもない。

そして那貴だ。彼だけは飛信隊員として戦死したのではない。撤退を選んだ飛信隊から自ら離れ、桓騎のもとへ向かった先での死である。「飛信隊の戦死者」として一列に並べると、この差が消えてしまう。それぞれの戦いの流れはキングダム 合戦一覧で時系列に並べた。

隊員が倒れた戦いを時系列でキングダム 合戦一覧|勝敗と相手国を時系列で整理

2026年10月時点の飛信隊|邯鄲からの敗走

連載はいま、趙の王都・邯鄲をめぐる戦いの只中にある。掲載済みの話で起きたことを順に並べる。

話 起きたこと 飛信隊への影響
875〜876話 邯鄲を視認し、攻撃を始める 李牧の防衛線を抜けて王都に届く
877話 邯鄲を攻める飛信隊の背後に、李牧の本隊が現れる 前後から挟まれる
878〜879話 包囲され、城壁を背に追い込まれる 絶体絶命
880話 羌瘣と羌礼が合流 突破の手が増える
883話 包囲を抜けるが、多くの兵が戦場に取り残される。渕は自分の首と引き換えに隊員の助命を願い出て、捕虜になる 敗走が始まる
884〜885話 渕たちが信を逃がすために残ったと河了貂が語る。沛浪の行方は分からない 沛浪が行方不明
886〜887話 河了貂が囮になって追われ、生け捕りにされる。崇原・竜川・尾平は脱出して合流 軍師が捕虜に
888〜889話 囚われた河了貂をカイネがかばう。889話はカイネの過去の回想 救出はまだ

王都に届いたと思った瞬間に、李牧の本隊が背後に回っていた。結成の地である馬陽もまた、百人隊が龐煖の夜襲で多くの仲間を失った戦いだった。飛信隊は、始まりと同じ形の危機に立っている。

単行本はまだこの手前にあり、81巻は2026年11月18日発売予定になっている。890話は次の掲載号に載る見込みで、この節は889話までの状況として読んでほしい。

李牧と三大天趙三大天(ちょうさんだいてん)一覧|新旧6人と大天旗・史実の最期

羌瘣は趙攻略戦を生き延びる?

答え合わせ:趙が滅ぶまでに羌瘣の死亡が描かれたら「戦死する」、生きて趙攻略戦が終われば「生き延びる」(第889話時点で生存)。当たった人にポイント。

予想すると、みんなの割合と考察が見られます

「飛信隊」の名付けと「飛」の意味

「飛信隊」は、馬陽の戦いで総大将の王騎が、信の百人隊を直轄の特殊百人隊にしたときに与えた名前だ。名付けと同時に与えた初任務は、趙軍の知将・馮忌の首を取ること。信はこの任務で、飛ぶ矢のように馮忌へ飛びかかって討ち取る。その回のタイトルは「飛矢」(12巻・第129話)だ。

王騎は次の回で、隊に名前を与えたのは敵にも味方にも覚えさせるためだと語っている。名のある将を討った隊の名は戦場で叫ばれ、広まっていく。名もない百人隊だった信たちに、まず名前から与えたわけだ。なお史実では、李信の子孫とされる前漢の将軍・李広が「飛将軍」と呼ばれている。

史実の李信がどう記録されているかはキングダム実在武将一覧で、秦と六国の位置関係はキングダム勢力図で扱っている。

史実の李信の最期を知るならキングダム実在武将一覧|史実の最期はどうなった?

壊れた隊から人を受け取ってきた隊

ここからは読者側の解釈になる。

飛信隊の名簿は、秦軍の損失の記録でもある。郭備が討たれたから楚水が来た。麃公が討たれたから我呂と岳雷が来た。岳雷が討たれたから満童が来た。この隊の成長曲線は、他の部隊の墓標の数と一致している。百人隊が六万になるまでの間に、いくつの隊が消えたかということだ。

だから飛信隊は、信の才能だけで膨らんだ組織ではない。行き場を失った兵が集まる先として選ばれ続けた結果、いまの規模になった。将を失った兵が次にどの隊へ行くかは、その隊が何を大事にしているかを知っているからこその選択だろう。

そう考えると、那貴の最期がなぜ心に残るのかも分かる。飛信隊は将を失った兵を受け入れてきた隊で、那貴だけが逆をやった。受け入れられる側ではなく、将のもとへ戻る側を選んだ。

そして邯鄲で、飛信隊は初めて「壊れる側」に立った。渕も沛浪も、信を逃がすために残った。これまで他の隊の兵を受け取ってきた隊が、今度は自分の古参を戦場に置いてきたことになる。彼らが戻るのか、戻らないのか。名簿を出自順に並べ直すと、次の数話がこの隊にとってどれほど重いかが見えてくる。

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よくある質問

飛信隊のメンバーで戦死したのは誰ですか?

尾到(馬陽編)、松左と去亥(鄴編・朱海平原)、岳雷(宜安編)の4人が飛信隊として戦死しています。那貴も宜安編で死んでいますが、飛信隊を離れて桓騎のもとへ向かった先での死です。

渕と沛浪は死亡しましたか?

2026年10月12日時点(本誌889話まで)で、2人とも死亡は描かれていません。渕は883話で自分の首と引き換えに隊員の助命を願い出て、趙軍の捕虜になりました。沛浪は邯鄲からの敗走中に行方が分からなくなっています。

河了貂はどうなりましたか?

887話で生存が分かり、趙軍に生け捕りにされて捕虜になっています。888〜889話では囚われた河了貂をカイネがかばう場面が描かれています。

飛信隊は今何人ですか?

最大で約6万規模まで増えましたが、883話以降の邯鄲からの敗走で多くの兵を失っており、現在の兵数は作中で示されていません。8000人や1万5000人という数字は古い時点のものです。

飛信隊の名前は誰が付けたのですか?

馬陽編で大将軍・王騎が、当時まだ特殊百人隊だった信の隊に名付けました。名付けと同時に趙将・馮忌の首を取る任務を与え、信は飛ぶ矢のように飛びかかって馮忌を討ちました(12巻・第129話「飛矢」)。王騎は名前を与えた理由を、敵にも味方にも覚えさせるためだと語っています。

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