キングダム 武将タイプ診断|あなたに近いのはどの将か
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この記事の結論
- 本能型・知略型は作中に出てくる言葉で、ファンの造語ではない
- 作中で本能型と呼ばれる将は麃公・慶舎・尭雲・信あたりに限られる
- 知略型の呉慶は本能型の麃公に討たれ、その麃公は龐煖に討たれた
- どの型にも作中で破られた戦いがあり、優劣は一直線に並ばない
- 李牧が恐ろしいのは知略が深いからではなく型を持ち替えるからだ
「本能型」「知略型」は、ファンが後から作ったラベルではない。キングダムの作中に出てくる言葉で、王騎はこの2つの対立を武将にとって永遠の主題として語っている。
ただし、ここから先が誤解されている。作中で本能型と呼ばれている将は、ごく少ない。麃公、慶舎、尭雲、そして信。ネット上に並ぶ「本能型・知略型の武将一覧」に載っている将の大半は、読者側が特徴から割り振ったものだ。
この記事の診断も同じ線引きをする。作中に言葉がある2つの型と、この記事が便宜的に立てた4つの型を、はっきり分けて示す。
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本能型と知略型は何が違うのか
知略型は戦を盤面として見る。兵法に則り、相手の次の手を先に置いて陣を組む。李牧や呉慶がこちら側だ。
本能型は盤面を見ない。経験と勘で動き、相手の「起こり」を理屈より先に捉える。兵法を無視することも珍しくない。麃公が典型で、信もこの系譜に置かれている。
重要なのは、作中でこの2つに優劣が付けられていないことだ。王騎が「永遠の題目」と言ったのは、決着が付かないという意味である。そしてさらに厄介なことに、知略型と見られていた李牧や王翦が本能型の動きを見せる場面もある。型は人の属性ではなく、その戦いでどちらの判断に寄ったかという話でもある。
下の診断は、あなたが戦の場に立ったときどちらに寄るかを6つの質問で見る。
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6つの型と、その型が破れた戦い
診断結果の6つの型を、作中の記述との距離で並べた。右端の列がこの記事の核だ。どの型にも、その型が破られた戦いがある。
| 型 | 作中にこの言葉があるか | 代表される将 | 強み | この型が破れた戦い |
|---|---|---|---|---|
| 本能型 | ある | 麃公・信・慶舎・尭雲 | 相手の起こりを理屈より先に掴む | 麃公は合従軍編の函谷関で龐煖に討たれた |
| 知略型 | ある | 李牧・呉慶 | 盤面を作って相手の選択肢を削る | 呉慶は蛇甘平原の戦いで麃公に討たれた |
| 万能型 | ない(この記事の整理) | 王騎・騰・廉頗 | 武・指揮・知のどれも欠けない | 廉頗は著雍の戦いで秦に敗れた |
| 個の武型 | ない(この記事の整理) | 蒙武・龐煖 | 一騎討ちで戦況をひっくり返す | 龐煖は朱海平原の戦いで信に討たれた |
| 参謀型 | ない(この記事の整理) | 河了貂・昌平君 | 将の判断を外から補正する | 自分では軍を動かせない |
| 異端型 | ない(この記事の整理) | 桓騎 | 常識の外の手で相手の前提を崩す | 桓騎は肥下の戦いで李牧に追い詰められ討死した |
右端の列を作るまでは「本能型と知略型はどちらが強いのか」という問いだと思っていた。実際に並べてみると、問い自体が成り立たないことが分かる。
型の強さは一直線に並ばない
作中で描かれた勝敗を、型の関係だけで追ってみる。
- 知略型の呉慶は、蛇甘平原の戦いで本能型の麃公に一騎討ちで討たれた
- 本能型の麃公は、合従軍編の函谷関で龐煖に討たれた。李牧の奇襲を唯一見抜いた直後の出来事だった
- 龐煖は、朱海平原の戦いで本能型の信に討たれた。信が手にしていたのは王騎から託された矛だ
- 異端型の桓騎は、肥下の戦いで知略型の李牧に追い詰められ、李牧へ向かって突き進みながら討たれた
A型がB型に勝ち、B型がC型に勝ち、C型がまたA型に勝っている。本能型の麃公が知略型の呉慶を破り、その麃公が個の武の龐煖に破れ、その龐煖が本能型の信に破れた。三すくみだ。
しかも麃公の場面が象徴的で、麃公は李牧の奇襲を看破している。つまり知略に対しては本能が勝った。それでも死んだのは、李牧が知略で負けた先に龐煖という別の型を置いていたからだ。李牧は型の勝負を放棄して、型の外から殴っている。
ここから出てくる結論はひとつだ。キングダムの戦は「どの型が強いか」ではなく「相手の型に合わない型をぶつけられるか」で決まっている。李牧が最も恐ろしいのは知略が深いからではなく、自分の型に固執しないからである。
秦国側の将が誰の系列に属していたかは【キングダム】秦国の派閥相関図|三大勢力と3つの政変で整理、合戦そのものの勝敗と時系列はキングダム 合戦一覧|勝敗と相手国を時系列で整理で扱っている。
どこまでが作中の記述で、どこからが読者の分類か
出所を三つに分けておく。ここを混ぜると、作中にない設定を語ってしまう。
| 内容 | 出所 |
|---|---|
| 本能型・知略型という言葉そのもの | 作中に出てくる |
| 王騎がこの対立を永遠の主題として語ったこと | 作中に出てくる |
| 麃公・慶舎・尭雲・信が本能型と呼ばれること | 作中でそう扱われている |
| 呉慶・李牧が知略型とされること | 作中でそう扱われている |
| 王騎や楊端和が「万能型」であること | 読者側の分類。作中に万能型という言葉はない |
| 各将を本能型か知略型に振り分けた一覧 | ほとんどが読者側の推測 |
ネット上の「本能型の武将一覧」に10人、20人と名前が並んでいることがあるが、作中で明示されている数はそれよりずっと少ない。多くは戦い方の印象から割り振られたものだ。この記事の診断が出す万能型・個の武型・参謀型・異端型も、作中の用語ではなくこの記事の整理である。
六大将軍という実在の制度と「型」は別の話なので、混同しないほうがいい。制度としての六大将軍はキングダム六大将軍とは|新旧メンバーと制度の違い、趙の三大天は趙三大天(ちょうさんだいてん)一覧|李牧・龐煖・司馬尚と旧三大天にまとめた。
診断結果の読み方
6つの結果は優劣ではない。上で見たとおり、どの型にも破られた戦いがある。
- 本能型が出た人 … 情報が揃う前に動ける。ただし相手が型の外から別の駒を出してきたときに脆い
- 知略型が出た人 … 盤面を作れる。ただし盤面を見ない相手には読みが通じない
- 万能型が出た人 … 欠点が少ない。ただし突き抜けた一点がないので、格上を一撃で覆せない
- 個の武型が出た人 … 単騎で戦況を変えられる。ただし軍全体の勝敗には責任を持てない
- 参謀型が出た人 … 他人の判断を正せる。ただし自分では何も動かせない
- 異端型が出た人 … 相手の前提を壊せる。ただし味方の信頼という土台も同時に削っている
飛信隊の中でも、信は本能型、河了貂は参謀型、王賁と蒙恬はまた別の寄り方をしている。同じ隊に違う型が混ざっていることが、この軍の強さの理由でもある。隊員の構成はキングダム飛信隊メンバー一覧|加入時期と役職・生死を整理にある。
よくある誤解の整理
- 本能型と知略型はファンが作った分類 … 誤り。作中に出てくる言葉である
- どちらかが明確に強い … 作中で優劣は付けられていない。王騎は決着の付かない主題として語っている
- 知略型の将は本能では戦えない … 李牧や王翦が本能寄りの判断を見せる場面がある
- 呉慶は王騎に討たれた … 蛇甘平原の戦いで一騎討ちの相手になったのは麃公である
- すべての将がどちらかに分類されている … 作中で型を明示されている将は少数にとどまる
史実の人物としての最期は作品と異なる場合がある。そちらはキングダム実在武将一覧|史実の最期はどうなった?で比較した。
型が固まっていない将がいちばん強い
最後に、この記事がいちばん言いたいことを置いておく。
作中でもっとも厄介な相手として描かれ続けているのは李牧だ。李牧は知略型とされているが、麃公に読み切られたときは龐煖を出し、桓騎を相手にしたときは正面から追い詰めた。型を武器にしているのではなく、型を持ち替えている。
逆に、型に殉じた将は必ず型ごと破られている。呉慶は盤面を作り続けて盤面を見ない相手に討たれ、龐煖は個の武に殉じて個の武で討たれ、桓騎は最後まで自分の流儀を変えずに討たれた。
診断で出た型は、あなたの初期設定だと思ってほしい。強い将になるかどうかは、その型を離れられるかどうかで決まる。
『キングダム』の続きをチェックする
記事で気になった場面は、作品そのもので確かめるのがいちばん確実です。
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よくある質問
本能型と知略型はキングダムの作中に出てくる言葉ですか
出てきます。王騎はこの2つの対立を武将にとっての永遠の主題として語っています。ただし作中で本能型と明示される将は麃公・慶舎・尭雲・信あたりに限られ、ネットの一覧の多くは読者側の分類です。
本能型と知略型はどちらが強いのですか
作中で優劣は付けられていません。知略型の呉慶は本能型の麃公に討たれ、その麃公は龐煖に討たれ、龐煖は本能型の信に討たれています。三すくみの形で、一直線に並びません。
李牧は本能型ですか知略型ですか
知略型として扱われますが、本能寄りの判断を見せる場面もあります。麃公に読み切られたときは龐煖を投入しており、型に固執しないことが強さの理由だと読めます。
万能型という言葉は作中にありますか
ありません。王騎や騰、廉頗を万能型と呼ぶのは読者側の整理で、この記事の診断でも作中の用語ではないと明記しています。
診断で出た型は変えられますか
変えられるものとして読んでください。作中で型に殉じた将はその型ごと破られており、逆に型を持ち替える李牧が最も長く勝ち続けています。
