アルスラーン戦記の相関図・勢力図|パルス王家・ルシタニア・シンドゥラの対立

※本記事には広告・PRが含まれます。

この記事の結論

  • パルス王家、アルスラーンの仲間、ヒルメス側、ルシタニア内部、シンドゥラの王位争いは、それぞれ目的が違います。国籍に加え、指揮命令・協力・王位への主張を結ぶと、対立と同盟が変わる理由を追えます。

この記事で、さらに読みたい話題は?

投票するとみんなの結果が見られます

アルスラーン戦記の対立は、パルス対ルシタニアという二国間の戦争だけでは追い切れません。パルス王家には王位をめぐる争いがあり、侵攻するルシタニア側にも国王・王弟・宗教指導者の思惑があります。荒川弘の漫画版の王都陥落から、シンドゥラ遠征と王都奪還の準備に至る関係を中心に、誰が誰に従い、どの目的で手を組むかを整理します。

ネタバレ注意。 王都陥落後の協力関係、銀仮面の男の名前、シンドゥラの王位継承に触れます。小説との比較は後半の専用節にあります。

最初に押さえる四つの立場

王都陥落後の協力と対立同行する仲間協力ダリューン護衛ナルサス軍略パルスの現王軍の主導権アンドラゴラス王子の父ラジェンドラ対立→同盟シンドゥラ王位争いで協力ヒルメス利用し合う銀仮面独自にパルス王位を求めるギスカール軍事と政治王弟占領統治の実務ボダン宗教上の強硬派聖堂騎士団離反と討伐へアルスラーン王都奪還を目指すルシタニアパルスへ侵攻・占領王都をめぐって対立⇄
立場 中心となる人物 まず実現したいこと
アルスラーン側 アルスラーン、ダリューン、ナルサスら 生き延び、協力者を集め、王都を取り戻す
パルスの現王 アンドラゴラス三世 王としての支配と軍の主導権を取り戻す
王位を求める銀仮面側 ヒルメスとその配下 自分の主張する王位を得る
侵攻・占領するルシタニア側 イノケンティス、ギスカール、ボダンら 侵攻と占領を進めるが、統治や宗教の優先順位は異なる

この表で分かれるのは、国籍よりも当面の目的です。同じパルスの人間でも、アルスラーンへの協力と現王への服従が常に一致するとは限りません。敵国と行動をともにするヒルメスも、ルシタニアにパルスを永遠に支配させたい人物として置くと狙いを取り違えます。王都を誰から奪うかに加え、奪った後に誰が王になるかが争われています。

原作をKindleで読む (広告)

原作・書籍を読むアルスラーン戦記 第1巻Amazon:Kindle版 / 楽天:紙の書籍(書影提供)Kindle版をAmazonで見る ›楽天ブックスで見る ›

Amazonのアソシエイトとして、BuzzBeaverは適格販売により収入を得ています。

アルスラーンの仲間には、別々の役目がある

ダリューンは王子の身体を守り、戦場で突破口を開く人物です。ナルサスは作戦や政治的な判断を支えます。エラムはナルサスに仕え、旅の実務や情報を得る場面にも関わります。ファランギースは神殿からアルスラーンを守護するために派遣され、ギーヴは王都や旅先で得た経験を持ち込む存在です。

一行が少人数で逃げる間は、同じ場所にいることが協力関係を示します。軍が大きくなると、それだけでは組織を説明できません。漫画第11巻の紹介では、奪還軍は十万規模に成長する一方、新旧家臣の衝突で分裂の危機を迎えます。最初から王子を知る人と、王太子の名の下に後から集まった人では、忠誠を寄せる理由や当然と思う待遇に違いが生まれます。

人物名を探す一覧では、誰が軍師で誰が騎士かが答えになります。勢力図では、古くからの信頼がある集団と、領主が兵を連れて加わった集団の間を、どうつなぐかが問題です。兵数の増加は戦力の増加であると同時に、指揮と合意に必要な調整も増やします。

アンドラゴラスとアルスラーンは、親子でも同じ権限では動かない

王都を失った後のアルスラーンは、王太子として協力を求めます。国王が自由を取り戻して軍の前に現れれば、将兵にとっては現王の命令が戻ってきたことになります。父が帰還することは、息子がこれまで築いた仲間や軍を、そのまま自由に動かせる状態が続くという意味にはなりません。

漫画第12巻の目次には「王の帰還」があり、第13巻の紹介もアンドラゴラスの復活による混乱に触れます。2016年アニメ第3話では、ペシャワールで王位に復帰した父が、アルスラーンに厳しい命令を下します。この時期の図は、父子を一つの箱へまとめるより、現王から軍への命令と、王子に個人的な信頼を寄せる仲間への線を別に描くと実情に合います。

王都を取り戻したいという共通の目標があっても、その目標の実行者を誰と認めるかで関係が変わります。王の命令に従うこと、王子を見捨てないこと、軍の統制を守ることが一度に問われるため、親子間の対立が周囲の人物の判断にまで広がるのです。

ヒルメスはルシタニアの部下という一語では説明できない

銀仮面卿ヒルメスは、ルシタニア側と関わりながら、パルスの王位を求める独自の狙いを持っています。彼を占領軍の一員としてだけ置くと、アルスラーンやアンドラゴラスに向ける感情と、ルシタニア側との協力が同じ目的に見えてしまいます。

例えばボダン討伐では、ヒルメスはボダン討伐を命じられます。漫画第10巻の紹介は、ザーブル城に立て籠もるボダンを攻略するヒルメスが、自ら覇王となるためにも動くことを示しています。命じられた任務をこなすことが、そのままルシタニア側への無条件の忠誠を意味するわけではありません。

この関係には、利用する側と利用される側が一方向に固定されない面があります。ルシタニアはパルス内部の対立を侵攻に利用し、ヒルメスは侵攻する力を自分の王位獲得へ結び付けようとします。共同で戦う局面があっても、戦後に望む国の姿は同じではありません。

ルシタニア内部は、王・政治・宗教で分かれる

人物・集団 影響力の種類 対立が表れる例
イノケンティス王 国王としての地位 占領地と周囲の人物をどう扱うか
王弟ギスカール 軍事と政治の実務 王や宗教勢力との間で権力を確保する
ボダンと聖堂騎士団 強硬な宗教上の権威 異教徒や占領地の文化に向けた行動
ヒルメス側 パルス王位を求める軍事力 協力しながら自分たちの目的を追う

2015年アニメ第19話の紹介では、ボダンが聖堂騎士団を連れて王都を離れ、その討伐をヒルメスが命じられます。侵攻側の人物同士が戦うこの局面は、同じ国・同じ宗教だから一つの判断で動く、という読み方が通じない例です。

ギスカールやボダンをアルスラーンの敵という一本の線で結ぶだけでは、占領側が持つ弱点も見えません。占領に必要な実務、信仰上の行動、個人的な権力の拡大が競合することで、内部の統制にも綻びが生まれます。

シンドゥラでは、敵だった王子が同盟相手になる

漫画第8巻では、王都奪還のために東の国境を安定させたいアルスラーン側が、ラジェンドラと攻守同盟を結びます。相手が同盟を結ぶ理由は、兄ガーデーヴィとの王位継承争いで有利になるためです。二人の王子は同じ目的を持って出会ったのではなく、必要とする利益が一致したために手を組みます。

そのため、同盟の線には条件が付きます。ラジェンドラが自分の王位を確保した後も、同じ強さでパルスの都合を優先するとは限りません。第9巻の紹介は神前決闘後の謀反や新たな裏切りに触れており、同盟の成立を関係の最終形にできないと分かります。

関係の段階 アルスラーン側の利益 ラジェンドラ側の利益
対立する段階 東の国境の安全を守る パルス側の動きから利益を得る
同盟を結ぶ段階 王都奪還へ向かう背後を安定させる 王位継承争いで協力を得る
王位争いの後 祖国へ帰って次の行動に進む 新王として自国の利益を追う

ネタバレ注意・原作小説との比較

ここからは原作第2・3巻の内容紹介に触れます。正規朗読版の第2巻『王子二人』は、国境城塞への逃避行と、王家の血をめぐる問題を紹介しています。第3巻『落日悲歌』では、ラジェンドラの捕縛から同盟を経て、もう一人の王子ガーデーヴィとの対決へ進むことが確認できます。

この紹介と漫画第8・9巻を合わせると、漫画でも「侵攻する隣国の軍と対立する関係」から「王位争いで手を組む関係」へ変わる筋があると分かります。一方、原作の巻番号を漫画へそのまま移せません。原作第3巻と漫画第3巻が同じ事件を扱うわけではなく、漫画では第8・9巻の紹介がシンドゥラの王位争いを追う入口になります。

原作の先の巻で人物の立場が変わる情報を見つけても、漫画のこの時点の関係へ遡って当てはめると、なぜ当時は協力できたかが見えなくなります。この図は、漫画で王都奪還の準備を進める時期の利益と行動を中心に置いています。

結論

パルス王家、アルスラーンの仲間、ヒルメス側、ルシタニア内部、シンドゥラの王位争いは、それぞれ目的が違います。国籍に加え、指揮命令・協力・王位への主張を結ぶと、対立と同盟が変わる理由を追えます。

原作の場面を読み返す (広告)

原作・書籍を読むアルスラーン戦記 第1巻Amazon:Kindle版 / 楽天:紙の書籍(書影提供)Kindle版をAmazonで見る ›楽天ブックスで見る ›

Amazonのアソシエイトとして、BuzzBeaverは適格販売により収入を得ています。

よくある質問

アンドラゴラスとアルスラーンは同じ陣営?

パルスの王家ですが、現王の命令と王子に寄せられた信頼が衝突する局面があります。父の帰還後も一つの意思で軍を動かす関係とは限りません。

ヒルメスはルシタニアを勝たせたい?

ルシタニア側と協力しながら、パルスの王位を求める独自の狙いを持ちます。任務と本人が欲する王位を合わせて見る必要があります。

ラジェンドラは敵か味方か?

局面で変わります。王位継承争いで利益が一致すると攻守同盟を結びますが、同盟後も自国の利益を追います。

あわせて読みたい

コメントを残す