ハリーポッター 映画と原作の違い一覧|カットされた場面
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この記事の結論
- ヴォルデモートの最期は映画が灰、原作は遺体が残る。杖を折るのも映画だけ
- ピーブズは原作全7巻に出るのに映画には8作通して一度も出てこない
- 映画が削ったのはマローダーズの由来やクリーチャーの嘘など「理由の説明」
「原作の設定」として語られているものの中に、実は映画だけの描写が混ざっている。ヴォルデモートの最期は、映画では灰になって砕け散るが、原作では普通の人間の遺体として残る。ニワトコの杖を折って捨てるのも映画だけで、原作のハリーは折らずに元の場所へ返すと語る。
そしてもうひとつ。ピーブズは原作の全7巻に出てくるのに、映画には8作を通じて一度も登場しない。第1作用に撮影はされたが、本編から削除された。
映画と原作の違いを、カットされたもの・変更されたもの・映画にしかないものの3つに分けて整理する。
作品別の違い一覧|カット・変更・映画オリジナル
| 作品 | 主なカット | 主な変更 | 映画にしかないもの |
|---|---|---|---|
| 賢者の石 | 組分け帽子の歌、スネイプの論理パズル | ― | ― |
| 秘密の部屋 | ほぼ首なしニックの絶命日パーティ | ― | ― |
| アズカバンの囚人 | マローダーズの由来(忍びの地図の作者が誰かという説明ごと) | 地図でピーターを見つけるのがルーピンからハリーへ | ― |
| 炎のゴブレット | ドビーとウィンキー、S.P.E.W.、リータの甲虫アニメーガス、クィディッチW杯の試合、バグマン | ダンブルドアが落ち着いて尋ねる→詰め寄って怒鳴る。エラ団子を渡すのがドビー→ネビル | ボーバトン=女子・ダームストラング=男子に見える演出 |
| 不死鳥の騎士団 | クィディッチが丸ごと、聖マンゴ病院、監督生の任命、クリーチャーの嘘 | DAを漏らすのがマリエッタ→チョウ。しかも自白剤で言わされる形に | ― |
| 謎のプリンス | ダンブルドアの葬儀、ゴーント家とメローピーの過去、マグルの首相の場面 | 塔の場面でハリーは金縛り→ただ隠れているだけ | 隠れ穴の焼き討ち、杖の光を掲げる追悼 |
| 死の秘宝 PART1 | ペティグリューの最期(銀の手)、ダーズリー家との別れ(撮影はされたが未収録) | ヘドウィグが檻の中→飛び出してハリーをかばう | テントでのダンス |
| 死の秘宝 PART2 | ― | スネイプの死が叫びの屋敷→ボートハウス。最終決戦が大広間の一対一→城内を移動する大立ち回り | ヴォルデモートが灰になる、杖を折って捨てる |
右の2列を縦に読むと、映画の変更は「説明を削って画で見せる」方向に寄っているのが分かる。マローダーズの由来、クリーチャーの嘘、ゴーント家の過去は、いずれも物語の因果を支える説明で、そこが落ちたぶん映画は場面の強さで進む作りになっている。
映画に一度も出てこないもの
原作では存在感があるのに、映画では8作通して姿がないものがある。
- ピーブズ — ホグワーツのポルターガイスト。原作では最後の戦いでも死喰い人を攻撃する。第1作用に撮影されたが削除され、いたずら役はウィーズリーの双子に集約された
- S.P.E.W. — ハーマイオニーが始める屋敷しもべ妖精の待遇改善運動。ウィンキーも映画には出ない
- 聖マンゴ魔法疾患傷害病院 — 記憶を失ったロックハートや、ネビルの両親との対面の場面ごと無い
- マローダーズの由来 — 4人が友人のために違法なアニメーガスになった経緯。映画では第4作以降も補われない
ネビルの両親の場面が無いことは、ネビルというキャラクターの重みに直接効いている。原作では、ヴォルデモートの予言がハリーとネビルのどちらにも当てはまり得たことと合わせて語られる。予言の全文と、その説明も映画では縮小されている。
映画にしかない有名な場面
逆に、原作には存在しないのに強く記憶されている場面がある。
| 映画オリジナルの場面 | 作品 | 補足 |
|---|---|---|
| ハリーとハーマイオニーのテントでのダンス | 死の秘宝 PART1 | 脚本家が書き加えたもの。監督は恋愛ではなく友情の描写として作ったと説明している |
| 隠れ穴の焼き討ち | 謎のプリンス | 原作には無く、後の作品でも隠れ穴は健在 |
| 杖の光を掲げるダンブルドア追悼 | 謎のプリンス | 原作の葬儀の代わりに置かれた |
| チョウが自白剤でDAを漏らす | 不死鳥の騎士団 | 原作では別人のマリエッタが自分の意思で密告する |
| 城内を移動しながらの最終決戦 | 死の秘宝 PART2 | 原作は大広間で、全員が見守る中の一対一 |
「原作の名場面だと思っていたら映画オリジナルだった」というものが、これだけある。とくにテントのダンスは、原作にある場面だと記憶している人が多い。
情報の出所を3つに分けて考える
ハリー・ポッターの情報は、出所が3層に分かれている。ここを混ぜると誤りになる。
| 出所 | 例 | 扱い |
|---|---|---|
| 原作小説の本文 | ヴォルデモートの遺体が残る、ハリーの目は緑 | 最も確か |
| 映画 | 杖を折る、目は青、ボートハウスでのスネイプの死 | 映画版の設定 |
| 著者の発言・Pottermore | ネビルが後に薬草学教授になる、ルーナの結婚相手 | 小説本文には書かれていない |
ハリーの目の色は分かりやすい例だ。原作では母リリーと同じ緑だが、映画では青い。カラーコンタクトでアレルギーが出たため断念した、と複数の媒体が報じている。杖の木材や芯のように、原作本文ではなくPottermoreで判明した設定も多い。その区別はハリーポッター杖一覧でも扱っている。
ネットでよく見る誤り
| よくある書き方 | 実際 |
|---|---|
| 原作でもヴォルデモートは砕け散って消える | 原作では遺体が残り、他の死者とは離して安置される |
| 原作でもハリーはニワトコの杖を折る | 折るのは映画。原作では自分の杖を修復してから、元の場所へ返すと語る |
| ジェームズ・ポッターはシーカーだった | 映画の台詞。著者はチェイサーとしている |
| ボーバトンは女子校、ダームストラングは男子校 | 映画の演出。原作ではどちらも男女が在籍する |
| ピーブズは映画にも少しだけ出ている | 本編には一度も出ていない。撮影された映像が削除されたのと混同されやすい |
| ハリーは組分け帽子にグリフィンドールを希望した | 原作で頼んだのは「スリザリンは嫌だ」という趣旨 |
| ネビルが薬草学教授になるのは原作に書いてある | 小説本文ではなく、著者の発言・Pottermore由来 |
「映画で見た」と「原作で読んだ」を切り分けるだけで、通説のかなりの部分が整理できる。死の秘宝の3つの品がどう扱われたかは死の秘宝とは3つの品で、誰がいつ死んだのかは死亡キャラ25人一覧で整理している。
一覧にして見えること|映画が削ったのは「理由」だった
ここからは読者側の解釈になる。
削られたものを並べると、共通点が見えてくる。マローダーズの由来、クリーチャーの嘘、ゴーント家の過去、S.P.E.W.、聖マンゴでの対面。どれも「なぜそうなったのか」を説明する部分だ。映画はその代わりに、杖の光を掲げる追悼や城内を走る決戦といった、一目で伝わる画を置いた。
だから映画だけを見ると、物語は速く進むが、因果がところどころ飛ぶ。忍びの地図がなぜハリーの手に渡るべき品なのか、シリウスの死になぜクリーチャーが関わるのか、映画では説明されない。逆に原作だけを読んでいると、テントのダンスや杖の光の追悼という「みんなが知っている名場面」を知らないままになる。
この2つは別の作品として読むのがいちばん正確だ。どちらから入るかで印象が変わるので、見る順番はハリーポッター映画を見る順番にまとめてある。原作と映画をまたいだ出来事の並びはハリーポッター時系列まとめで追える。
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よくある質問
ハリーポッターの映画と原作でいちばん大きな違いは?
終盤の描写です。映画ではヴォルデモートが灰になって砕け散り、ハリーはニワトコの杖を折って捨てます。原作ではヴォルデモートの遺体は普通の人間として残り、ハリーは杖を折らず元の場所に返すと語ります。
ピーブズはなぜ映画に出ないのですか?
第1作用に撮影されましたが本編から削除されました。尺と登場人物の多さが理由として挙げられており、いたずら役はウィーズリーの双子に集約されています。原作では全7巻に登場し、最後の戦いにも加わります。
テントでのダンスは原作にありますか?
ありません。死の秘宝PART1の映画オリジナルの場面です。脚本家が書き加えたもので、監督は恋愛ではなく友情の描写として作ったと説明しています。
ハリーの目は何色ですか?
原作では母リリーと同じ緑です。映画では俳優の目の色のままの青になっています。カラーコンタクトでアレルギーが出たため断念したと複数の媒体が報じています。


