鬼滅の刃 鬼一覧|十二鬼月以外の鬼と倒され方を整理
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この記事の結論
- 十二鬼月以外の鬼17項目のうち、日輪刀で頸を斬られて終わったのは9つだけ
- 朱紗丸・鳴女・珠世の3体の命を奪ったのは鬼殺隊ではなく無惨だった
- 朱紗丸と矢琶羽は十二鬼月を自称しただけで、十二鬼月ではない
鬼滅の刃の鬼は、日輪刀で頸を斬られて死ぬ——そう思って十二鬼月以外の鬼を数えると、話が合わなくなる。朱紗丸を殺したのは炭治郎ではなく無惨の呪いで、鳴女の頭を潰したのも無惨自身だ。日光で消えた鬼、毒で死んだ鬼、人間に戻った鬼もいる。
もうひとつ、名簿にして分かることがある。十二鬼月ではない鬼の多くは、十二鬼月という「数字」との距離で動いている。数字を自称した鬼、数字を奪われて取り戻そうとした鬼、数字持ちに支配された鬼、数字を得るために鬼になった元隊士。
十二鬼月そのものの12体は十二鬼月一覧で整理している。この記事はそれ以外の鬼の名簿である。
十二鬼月以外の鬼一覧|登場した編と最期
鬼の呼び名は、アニメ公式サイトの人物紹介の表記(「沼の鬼」「蜘蛛の鬼(母)」など)に合わせた。「沼鬼」「母蜘蛛」はファンの通称である。
| 鬼 | 登場する編 | 能力・特徴 | 最期 | 日輪刀で頸を斬られたか |
|---|---|---|---|---|
| お堂の鬼 | 物語の冒頭 | 血鬼術の描写なし | 炭治郎がとどめを刺せずにいるうちに日光で消える | いいえ(日光) |
| 最終選別の鬼(2体) | 最終選別編 | ― | 炭治郎が水の呼吸 肆ノ型 打ち潮で2体まとめて斬る | はい |
| 手鬼 | 最終選別編 | 鱗滝に捕らえられ藤襲山にいた。鱗滝の弟子を狙って喰う | 炭治郎が水の呼吸 壱ノ型 水面斬りで斬る | はい |
| 沼の鬼 | 最初の任務 | 沼のような異空間に潜り、3体に分かれる | 炭治郎が斬る。無惨のことは怯えて語らず | はい |
| 朱紗丸 | 浅草編 | 腕を増やして毬を投げる | 珠世の術で無惨の名を口にし、無惨の呪いで体の内側から壊れる | いいえ(無惨の呪い) |
| 矢琶羽 | 浅草編 | 血鬼術「紅潔の矢」。手のひらの目で矢印を操る | 炭治郎が斬る | はい |
| 響凱 | 鼓屋敷編 | 体の鼓を打って部屋を回転・入れ替える | 炭治郎が斬る | はい |
| 蜘蛛の鬼(母) | 那田蜘蛛山編 | 糸で人を操り、隊士同士を戦わせる | 炭治郎が水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨で斬る | はい |
| 蜘蛛の鬼(兄) | 那田蜘蛛山編 | 毒で人を蜘蛛に変える | 善逸が雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・六連で斬る | はい |
| 蜘蛛の鬼(父) | 那田蜘蛛山編 | 怪力で伊之助を追い詰める | 冨岡義勇が斬る | はい |
| 蜘蛛の鬼(姉) | 那田蜘蛛山編 | 溶解性の繭を作る | 胡蝶しのぶの毒で死ぬ | いいえ(毒) |
| 鳴女 | 無惨の側近として登場し無限城編へ | 琵琶で無限城の空間を操る | 愈史郎に脳を乗っ取られ、無惨が遠隔で頭部を破壊 | いいえ(無惨) |
| 獪岳 | 無限城編 | 元鬼殺隊士。善逸の兄弟子 | 善逸が雷の呼吸 漆ノ型 火雷神で斬る | はい |
| 珠世 | 浅草編から最終決戦 | 血鬼術「惑血」。医者として無惨を倒す薬を作る | 無惨に取り込まれた末に死ぬ | いいえ(無惨) |
| 愈史郎 | 浅草編から最終決戦 | 札で姿を隠し、視覚を貸す | 最後まで生き残る | ― |
| 禰豆子 | 物語全体 | 血鬼術「爆血」。太陽を克服する | 珠世の薬で人間に戻る | ― |
| 浅草で鬼にされた人 | 浅草編 | 無惨がその場で鬼にした通行人 | 珠世が保護。その後の結末は描かれていない | ― |
右端を縦に数えると、日輪刀で頸を斬られて終わったのは17項目中9つしかない。残りは日光、無惨の呪い、毒、無惨による破壊と吸収、そして「死なずに終わった」鬼たちだ。鬼殺隊の階級や柱ではない隊士がどう戦っていたかは鬼殺隊の階級一覧で整理した。
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序盤の鬼はほぼ炭治郎がひとりで斬っている
表の「最期」の列を見ると、もうひとつ偏りがある。最終選別から那田蜘蛛山までに斬られた鬼の多くを、炭治郎がひとりで斬っている。最終選別の2体、手鬼、沼の鬼、矢琶羽、響凱、蜘蛛の鬼(母)。善逸や伊之助、柱が名のある鬼を斬り始めるのは那田蜘蛛山からだ。
これは物語の設計でもある。十二鬼月が登場する前の鬼たちは、炭治郎が水の呼吸の型を一つずつ実戦で試していく相手として置かれている。手鬼で壱ノ型、最終選別で肆ノ型、蜘蛛の鬼(母)で伍ノ型と、型の番号が戦いごとに違う。呼吸の型の全体像は鬼滅の刃の呼吸法の種類にまとめている。
蜘蛛の鬼(母)の最期も、この流れの中で読むと意味が変わる。干天の慈雨は、自ら頸を差し出した相手に苦痛を与えずに斬る型で、母はこの型で斬られた。累に恐怖で支配されていた鬼が、最後は斬られることを選んでいる。
十二鬼月との境目にいる鬼
「十二鬼月以外」とひとくちに言っても、境目にいる鬼がいる。十二鬼月との関係で分けると5通りになる。
| 関係 | 鬼 | 実際の立場 |
|---|---|---|
| 十二鬼月を自称した | 朱紗丸・矢琶羽 | 名乗っただけで十二鬼月ではない |
| 元・十二鬼月 | 響凱 | 元は下弦の陸。人を喰えなくなり数字を剥奪された |
| 十二鬼月に支配された | 蜘蛛の鬼(母・父・兄・姉) | 下弦の伍・累が集めた他人の鬼。顔を累に似せられ、家族を演じさせられた |
| のちに十二鬼月になった | 鳴女・獪岳 | 鳴女は半天狗の死後に上弦の肆へ。獪岳は妓夫太郎・堕姫の後の上弦の陸 |
| 無惨の支配から外れた | 珠世・愈史郎・禰豆子 | 呪いを外した、または無惨の血に縛られていない |
響凱の目にある数字には×印が付いている。響凱は稀血の人間を喰って、十二鬼月に戻ろうとしていた。人を喰えなくなった理由そのものは、作中では説明されていない。
鳴女と獪岳は、この記事の範囲と十二鬼月一覧の範囲の両方にまたがる。鳴女は最初から上弦だったわけではなく、登場した当初は無惨の側近で、半天狗が倒れたあとに上弦の肆に就いた。下位の十二鬼月から順に上がったわけではない。
鬼の死に方は5通りある
表から死に方だけを抜き出すと、こうなる。
- 日輪刀で頸を斬られる — 手鬼、沼の鬼、矢琶羽、響凱、蜘蛛の鬼(母・父・兄)、獪岳ほか
- 日光で消える — お堂の鬼
- 毒で死ぬ — 蜘蛛の鬼(姉)
- 無惨に殺される — 朱紗丸(呪い)、鳴女(遠隔での破壊)、珠世(吸収の末)
- 死なずに終わる — 禰豆子(人間に戻る)、愈史郎(生存)
4番目がこの名簿の特徴だ。十二鬼月ではない鬼のうち3体の命を奪ったのは、鬼殺隊ではなく鬼の始祖である無惨だった。無惨の名を口にすれば体が壊れ、裏切れば遠くからでも頭を潰される。無惨が鬼をどう支配していたかは鬼舞辻無惨の目的と最期で読める。
ネットでよく見る誤り
| よくある書き方 | 実際 |
|---|---|
| 朱紗丸と矢琶羽は十二鬼月 | 自称しただけで十二鬼月ではない |
| 朱紗丸は炭治郎が倒した | 無惨の名を口にして、無惨の呪いで死んだ |
| 響凱は弱かったから降格された | 人を喰えなくなったことが理由 |
| 鳴女は最初から上弦 | 当初は無惨の側近。半天狗の死後に上弦の肆に |
| 鳴女は伊黒と甘露寺が倒した | 頭部を破壊したのは無惨 |
| 蜘蛛の鬼の家族は累の本当の家族 | 累が集めた他人の鬼 |
| 蜘蛛の鬼の家族も十二鬼月 | 十二鬼月は下弦の伍の累だけ |
| 「沼鬼」「母蜘蛛」が公式名 | 公式表記は「沼の鬼」「蜘蛛の鬼(母)」 |
| 手鬼や沼の鬼にはファンブックで本名がある | 本名が明かされた情報は確認できない |
出所の区別にも注意したい。手鬼が鱗滝の弟子を何人喰ったか、何年藤襲山にいたかといった数字は多く出回っているが、この記事では原典で確かめられなかったので書いていない。また、劇場版の無限城編では村田ら一般隊士と雑魚鬼の戦いがアニメで膨らまされている。原作にある場面とアニメで足された場面を混ぜて「原作ではこうだった」と書くと誤りになる。アニメのテレビ版無限列車編の第1話に出てくる鬼も、アニメオリジナルである。
名簿にして見えること|数字に振り回された鬼たち
ここからは読者側の解釈になる。
十二鬼月ではない鬼を並べて見えるのは、この作品の鬼社会が「数字を持つか持たないか」の一本の物差しでできていることだ。朱紗丸と矢琶羽は数字を名乗ることで強く見せようとした。響凱は奪われた数字を取り戻すために人を喰おうとした。蜘蛛の鬼の家族は、数字を持つ累に顔まで作り替えられた。獪岳は数字を得るために鬼殺隊を捨てた。
そしてその物差しの外に出られたのは、無惨の呪いを自分で外した珠世と、彼女が鬼にした愈史郎、そして太陽を克服した禰豆子だけだった。数字を欲しがった鬼はみな死に、数字の外に出た鬼だけが、無惨を倒す側に回っている。
十二鬼月の12体が「無惨に選ばれた鬼」の名簿だとすれば、それ以外の鬼の名簿は、選ばれたかった鬼と、選ばれることを拒んだ鬼の名簿である。物語全体で誰がいつ死んだのかは鬼滅の刃 死亡キャラ一覧で時系列にしている。
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よくある質問
朱紗丸と矢琶羽は十二鬼月ですか?
十二鬼月ではありません。2体とも十二鬼月を名乗っただけです。矢琶羽は炭治郎に斬られ、朱紗丸は珠世の術で無惨の名を口にしてしまい、無惨の呪いで死にました。
響凱はなぜ十二鬼月から外されたのですか?
人を喰えなくなったことで、無惨に下弦の陸の数字を剥奪されました。稀血の人間を喰って十二鬼月に戻ろうとしていましたが、炭治郎に斬られています。人を喰えなくなった理由は作中で説明されていません。
鳴女を倒したのは誰ですか?
伊黒と甘露寺が戦っている間に愈史郎が鳴女の脳を乗っ取り、それを知った無惨が遠隔で鳴女の頭部を破壊しました。鳴女は当初は無惨の側近で、半天狗の死後に上弦の肆に就いた鬼です。
蜘蛛の鬼の家族は累の本当の家族ですか?
違います。下弦の伍・累が集めた他人の鬼で、顔を累に似せられて家族を演じさせられていました。十二鬼月なのは累だけで、母・父・兄・姉の蜘蛛の鬼は十二鬼月ではありません。

