コナン映画 興行収入ランキング全29作|歴代1位は158億
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この記事の結論
- 歴代1位は2024年『100万ドルの五稜星』の158.0億円。2位は『隻眼の残像』147.4億円
- 歴代トップ10は、2016年以降に公開された直近10作がそっくりそのまま占めている
- 興収100億円超えは4作。すべて2023年以降で、日本の映画では異例の4年連続
- 直近作は動員数が減っても興収は高い。1人あたりの単価が上がっている
歴代1位は『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の158.0億円。ここまでは知っている人も多いはずだ。
だが全29作を数字の大きい順に並べ替えると、もっと露骨なものが見えてくる。歴代トップ10の顔ぶれが、そっくりそのまま「直近10作」なのだ。 1997年の第1作から2015年までに公開された19本は、1本もトップ10に残れていない。
以下、全29作の興行収入を順位表にしたうえで、数字が跳ね上がった年と、動員数で見たときに変わる景色まで整理していく。
歴代興行収入ランキング(全29作)
| 順位 | タイトル | 公開年 | 興行収入 |
|---|---|---|---|
| 1 | 100万ドルの五稜星(みちしるべ) | 2024年 | 158.0億円 |
| 2 | 隻眼の残像(フラッシュバック) | 2025年 | 147.4億円 |
| 3 | 黒鉄の魚影(サブマリン) | 2023年 | 138.8億円 |
| 4 | ハイウェイの堕天使 | 2026年 | 136.5億円 ※ |
| 5 | ハロウィンの花嫁 | 2022年 | 97.8億円 |
| 6 | 紺青の拳(フィスト) | 2019年 | 93.7億円 |
| 7 | ゼロの執行人 | 2018年 | 91.8億円 |
| 8 | 緋色の弾丸 | 2021年 | 76.5億円 |
| 9 | から紅の恋歌(ラブレター) | 2017年 | 68.9億円 |
| 10 | 純黒の悪夢(ナイトメア) | 2016年 | 63.3億円 |
| 11 | 業火の向日葵 | 2015年 | 44.8億円 |
| 12 | 異次元の狙撃手(スナイパー) | 2014年 | 41.1億円 |
| 13 | 絶海の探偵(プライベート・アイ) | 2013年 | 36.3億円 |
| 14 | 漆黒の追跡者(チェイサー) | 2009年 | 35.0億円 |
| 15 | ベイカー街(ストリート)の亡霊 | 2002年 | 34.0億円 |
| 16 | 11人目のストライカー | 2012年 | 32.9億円 |
| 17 | 迷宮の十字路(クロスロード) | 2003年 | 32.0億円 |
| 17 | 天空の難破船(ロスト・シップ) | 2010年 | 32.0億円 |
| 19 | 沈黙の15分(クォーター) | 2011年 | 31.5億円 |
| 20 | 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) | 2006年 | 30.3億円 |
| 21 | 天国へのカウントダウン | 2001年 | 29.0億円 |
| 22 | 銀翼の奇術師(マジシャン) | 2004年 | 28.0億円 |
| 23 | 世紀末の魔術師 | 1999年 | 26.0億円 |
| 24 | 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) | 2007年 | 25.3億円 |
| 25 | 瞳の中の暗殺者 | 2000年 | 25.0億円 |
| 26 | 戦慄の楽譜(フルスコア) | 2008年 | 24.2億円 |
| 27 | 水平線上の陰謀(ストラテジー) | 2005年 | 21.5億円 |
| 28 | 14番目の標的(ターゲット) | 1998年 | 18.5億円 |
| 29 | 時計じかけの摩天楼 | 1997年 | 11.0億円 |
※『ハイウェイの堕天使』は2026年4月10日公開で、上映中の集計値(公開109日時点)。最終的な数字はここから動く。初期作の興行収入は公表値が概数のため、四捨五入された数字になっている。
なお2020年に公開作がないのは、『緋色の弾丸』の公開が新型コロナウイルスの影響で1年延期されたためだ。シリーズで公開年が空白になったのは、この年だけである。
トップ10の顔ぶれは、まるごと「直近10作」
順位表の10位と11位のあいだを見てほしい。10位の『純黒の悪夢』が63.3億円、11位の『業火の向日葵』が44.8億円。ここに18.5億円の段差がある。
そして『業火の向日葵』は2015年の公開だ。つまり2016年以降に公開された10作が、そのまま歴代1位から10位を独占している。
2016年から2026年までに公開されたのは、2020年の空白をはさんでちょうど10作。1997年から2015年までの19作は、1本の例外もなくその下に沈んでいる。シリーズの歴史29年のうち、興行的な意味での「現在」は直近10年しかない、という並びになっている。
数字が跳ね上がった3つの年
段差はもう少し細かく見ると3回ある。前作からの伸び幅で並べると、跳ねた年がはっきりする。
- 2016年『純黒の悪夢』 — 前作44.8億円から63.3億円へ、+18.5億円。赤井秀一と安室透が同じ画面で動き、黒ずくめの組織が正面から劇場版の題材になった年だ
- 2018年『ゼロの執行人』 — 68.9億円から91.8億円へ、+22.9億円。安室透が主役級に立った作品で、ここで一気に90億円台へ乗った
- 2023年『黒鉄の魚影』 — 97.8億円から138.8億円へ、+41.0億円。シリーズで初めて100億円を突破した
『黒鉄の魚影』以降は、158.0億円、147.4億円、136.5億円(集計中)と4作続けて100億円を超えている。日本の映画で同一シリーズが4年連続100億円超えを続けるのは、ほかに例がない水準だ。
組織側の因縁がどう積み上がってきたかは、黒の組織編は何話から見る?重要回だけ時系列で追う見方でまとめている。
動員数で見ると、伸びの中身が変わる
興行収入は「入場料の総額」であって、「観に行った人の数」ではない。直近4作を動員数と並べると、その差が出る。
| 作品 | 公開年 | 興行収入 | 観客動員 | 1人あたり(概算) |
|---|---|---|---|---|
| 黒鉄の魚影 | 2023年 | 138.8億円 | 978万人 | 約1,419円 |
| 100万ドルの五稜星 | 2024年 | 158.0億円 | 1,100万人 | 約1,436円 |
| 隻眼の残像 | 2025年 | 147.4億円 | 1,013万人 | 約1,455円 |
| ハイウェイの堕天使 | 2026年 | 136.5億円 | 865万人 | 約1,578円 |
※1人あたりの金額は興行収入を動員数で割った概算。実際の平均入場料金とは一致しない。
最新作『ハイウェイの堕天使』は、動員では865万人(上映中の集計値)で、五稜星の1,100万人に大きく届いていない。それでも興収は136.5億円まで積み上がっている。IMAXや4DXといった追加料金のかかる上映が定着し、鑑賞料金そのものも上がった結果だ。
つまり近年の数字の伸びは、観客が増えた分と、単価が上がった分の合算になっている。「毎年もっと多くの人が観に行っている」と読むと、少しずれる。
初期の19作は「20〜40億円の箱」から出られなかった
下位側の並びも見ておきたい。第1作『時計じかけの摩天楼』が11.0億円、第2作『14番目の標的』が18.5億円。そこから2002年『ベイカー街の亡霊』の34.0億円までで一段上がるが、以降2015年までの数字は21億〜44億円のレンジに収まり続けている。
約19年間、上限がほとんど動かなかったということだ。毎年安定してヒットしてはいたが、それは「春の風物詩」としての安定であって、規模の拡大ではなかった。
怪盗キッドが登場する作品はこの時期から人気が高く、怪盗キッド登場回で見るべき話は?でも触れたとおり、キッド回はシリーズの看板であり続けた。ただし数字の桁を変えたのは、キッドではなく組織側だった。
『ハイウェイの堕天使』はどこに着地するか
2026年の最新作は、神奈川県・横浜みなとみらいを主な舞台に、白バイ隊の萩原千速を軸に据えた作品だ。公開109日時点で136.5億円、歴代4位につけている。
3位『黒鉄の魚影』の138.8億円までは2.3億円。ロングランの伸び次第で順位は動く位置にある。一方、1位の158.0億円までは20億円以上あり、こちらは厳しい。
前作『隻眼の残像』の舞台については長野県八ヶ岳連峰のロケ地にまとめている。
この順位表から読めること
29作を並べて分かるのは、コナン映画が「ずっと当たり続けているシリーズ」ではない、ということだ。19年かけて動かなかった数字が、2016年を境に別の生き物のように伸びた。
変わったのは作品の作り方だけではない。組織編という縦軸を劇場版に持ち込み、そこに赤井と安室という2人を置いたことで、原作を追っている層が「今年の1本」を見逃せなくなった。順位表の段差は、その転換がいつ起きたかを、そのまま記録している。
次の1本を観る前にこの表を眺めると、そのシリーズがいまどこにいるのかが分かるはずだ。
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よくある質問
コナン映画の歴代1位はどの作品?
2024年公開の『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』で、興行収入は158.0億円。観客動員も約1,100万人でシリーズ最多だ。舞台は北海道・函館で、怪盗キッドと服部平次が並び立つ作品だった。
興行収入100億円を超えたコナン映画は何作ある?
『黒鉄の魚影』『100万ドルの五稜星』『隻眼の残像』『ハイウェイの堕天使』の4作で、いずれも2023年以降の公開だ。ただし『ハイウェイの堕天使』は上映中の集計値のため、最終的な数字は変動する。
2020年のコナン映画がないのはなぜ?
新型コロナウイルスの影響で『緋色の弾丸』の公開が1年延期され、2021年公開になったため。1997年の第1作以降、公開年が空いたのはこの年だけだ。
歴代でいちばん興行収入が低い作品は?
1997年の第1作『時計じかけの摩天楼』で11.0億円。現在の水準の10分の1以下だが、シリーズはここから始まり、29年で10倍以上の規模になった。


