キングダム楚の武将一覧|汗明・媧燐と什虎の将の生死
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この記事の結論
- 戦場で討たれた名のある楚の将は汗明と臨武君の2人だけで、討ったのは蒙武と騰
- 楚のトップ春申君を倒したのは秦ではなく味方の李園で、その後は李園と媧燐の二人宰相
- 什虎の4将は楚に滅ぼされた国の出身で、什虎攻略戦でも4人とも死んでいない
楚は七国で最大の国でありながら、秦に将をほとんど奪われていない。戦場で討たれた名のある楚の将は、合従軍編の汗明と臨武君の2人だけだ。媧燐も項翼も白麗も、什虎の守将たちも、2026年9月時点で死んだ描写はない。
そしてもうひとつ。楚のトップだった宰相・春申君を倒したのは秦ではなく、味方の李園だった。楚という国は、外からではなく内側で頭が入れ替わっている。
名前と読み、立場、登場する戦い、そして2026年9月時点の生死を並べて整理する。単行本は第80巻(2026年8月19日発売)まで出ており、物語の中心は趙の邯鄲攻略戦に移っている。
楚の武将一覧|読み方・立場と生死
| 名前(読み) | 立場 | 主な戦い | 結末 | 討った相手/討たれていない者の現在 |
|---|---|---|---|---|
| 考烈王(こうれつおう) | 楚王 | ― | 死去 | 作中ですでに亡くなっている |
| 春申君(しゅんしんくん) | 宰相・合従軍の総大将 | 合従軍編 | 死亡 | 考烈王の死後、李園に暗殺された |
| 李園(りえん) | 宰相 | 春申君の暗殺後 | 存命 | 媧燐と二人で宰相を務める |
| 媧燐(かりん) | 第二軍の大将→宰相 | 合従軍編 | 存命 | 楚で最も大きい軍を握る |
| 汗明(かんめい) | 合従軍編の楚軍総大将「楚の巨人」 | 合従軍編(函谷関) | 戦死 | 蒙武との一騎打ちに敗れる |
| 臨武君(りんぶくん) | 第一軍の将 | 合従軍編 | 戦死 | 元王騎軍の同金を討った後、騰との一騎打ちに敗れる |
| 項翼(こうよく) | 若手の将「雷轟」 | 合従軍編・什虎攻略戦 | 存命 | 什虎攻略戦で楚の援軍として騰と斬り合った |
| 白麗(はくれい) | 中華十弓で最年少 | 合従軍編・什虎攻略戦 | 存命 | 合従軍編で元王騎軍の鱗坊を矢で射殺 |
| 媧偃(かえん) | 媧燐軍の騎馬の将 | 合従軍編 | 不明 | 蒙武を背後から狙ったが蒙恬に阻まれた |
| バミュウ | 媧燐軍の副官 | 合従軍編 | 死亡描写なし | ― |
| 満羽(まんう) | 什虎の守将。元は汨の大将軍 | 什虎攻略戦 | 存命 | 蒙武との一騎打ちに敗れたが生き延びた |
| 千斗雲(せんとうん) | 什虎の守将。元は暦の大将軍 | 什虎攻略戦 | 存命 | 録嗚未と乱美迫の2人を相手に戦い生き延びた |
| 玄右(げんう) | 什虎の守将 | 什虎攻略戦 | 存命 | 本陣が崩れると撤退した |
| 寿胡王(じゅこおう) | 什虎の軍師 | 什虎攻略戦 | 捕縛 | 騰軍に本陣を突かれて捕らえられた |
| 廉頗(れんぱ) | 楚の客将(元・趙の三大天) | 山陽攻略戦の後に亡命 | 存命 | 楚での活動は多く描かれていない |
| 項燕(こうえん) | 楚の大将軍 | 未登場 | ― | 名前だけが語られ、姿はまだ描かれていない |
右から2列目を数えると、戦死は汗明と臨武君の2人、暗殺が春申君の1人。それ以外の将は生き残っているか、生死が描かれていない。趙が名のある将を次々と討たれていったのとは対照的だ。趙の側の名簿はキングダム趙の武将一覧にまとめた。
読み方で間違えやすいのは、媧偃(かえん)・玄右(げんう)・寿胡王(じゅこおう)・臨武君(りんぶくん)あたりだ。
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楚の将を討ったのは蒙武と騰の2人だけ
合従軍編で楚軍は函谷関を攻めた。ここで楚の将を討ったのは、秦の2人の将軍だけである。
- 汗明 ← 蒙武。楚軍の総大将を一騎打ちで討った
- 臨武君 ← 騰。臨武君は元王騎軍の同金を討っていたが、騰との一騎打ちで敗れた
一方で楚の側も、元王騎軍の将を2人奪っている。同金を討ったのは臨武君、鱗坊を射殺したのは白麗だ。合従軍編の函谷関は、王騎の遺した軍と楚が互いに将を失い合った戦場でもある。
そして汗明を討った蒙武は、什虎攻略戦でも満羽と一騎打ちをしている。こちらは満羽が敗れたものの、命は取られていない。騰と蒙武の立場はキングダム六大将軍とはで扱っている。
楚の頭を替えたのは秦ではなく李園だった
合従軍の総大将だった春申君は、戦場では倒れていない。考烈王が亡くなったあと、李園に暗殺された。その後、李園は自ら媧燐のもとへ出向き、二人で宰相になるよう頼んでいる。楚は臨時に宰相を2人置く国になった。
春申君と李園はどちらも史実に実在する人物で、史実でも春申君は考烈王の死と同じ年(前238年)に李園に殺されている。作中の楚の政変は、史実の骨格に沿って描かれている。一方、媧燐は作中オリジナルの人物で、史実には見当たらない。
ここに楚という国の性格が表れている。秦は楚の将軍を2人討ったが、楚の頭を替えたのは楚の内側の人間だった。
什虎の将は「楚に滅ぼされた国」の出身
什虎攻略戦は、秦と魏が3年間の同盟を結び、楚の什虎城を攻めた戦いである。攻め落とした城は魏に渡す、という条件だった。
守っていた4人の将には共通点がある。満羽・千斗雲・玄右・寿胡王は、いずれも楚に滅ぼされた小国の王族や大将軍だ。満羽は汨、千斗雲は暦の大将軍だった。楚は、自分が滅ぼした国の将に自国の城を守らせていたことになる。
そして4人とも、什虎攻略戦で死んでいない。満羽は蒙武に敗れても生き延び、千斗雲は2人を相手に戦って生き残り、玄右は撤退し、寿胡王は捕らえられただけだ。魏の将がこの戦いでどう動いたかはキングダム魏の武将一覧を参照してほしい。
ネットでよく見る誤り
| よくある書き方 | 実際 |
|---|---|
| 什虎は楚と魏の同盟軍が守った | 秦と魏の同盟軍が、楚の什虎を攻めた |
| 什虎の将は魏に滅ぼされた国の出身 | 楚に滅ぼされた小国の出身 |
| 鱗坊を討ったのは臨武君 | 白麗の矢。臨武君が討ったのは同金 |
| 媧偃が背後から狙ったのは汗明 | 狙ったのは蒙武 |
| 千斗雲は王騎軍と戦った | 相手は元王騎軍の録嗚未と魏の乱美迫 |
| 寿胡王は什虎で死んだ | 捕らえられただけ |
| 項燕は鄴攻めで楚軍を率いた | 項燕はまだ姿が描かれていない |
| 汗明は史実どおりの猛将 | 史実の汗明は将軍ではなく弁舌家 |
史実と作中を分けることがいちばん大事だ。史実の楚は前223年に王翦と蒙武に滅ぼされ、その戦いで項燕が死ぬ。そこには秦の丞相・昌平君も関わってくる。昌平君は史実では楚の王族の血を引き、最後は秦にそむいて楚の王になるからだ。だが作中ではどれもまだ描かれていない。作中の昌平君は今も秦の右丞相で、軍の総司令を務めている。史実で実在する人物の最期はキングダム実在武将一覧で分けて整理した。
名簿にして見えること|楚は無傷のまま最後に残る国
ここからは読者側の解釈になる。
趙は将を戦場で失い続け、魏は将を追放と投獄で自ら手放してきた。楚はどちらでもない。秦とまともにぶつかったのは合従軍編の一度だけで、失った将軍は2人。それ以外の人材はほぼそのまま残っている。宰相の媧燐は健在で、項翼と白麗は什虎攻略戦でも前線に立ち、什虎の4将も生きている。
しかも、楚の最大の切り札である大将軍・項燕は、名前だけが語られてまだ姿を見せていない。七国で最も大きな国が、最も損害を受けないまま、最も強い将を温存している。邯鄲をめぐる趙との戦いの先で、秦がこの無傷の大国とどう向き合うのか。史実の結末を知っていても、作中の楚はまだ一度も本気で攻められていない。戦いごとの勝敗はキングダム 合戦一覧に時系列でまとめてある。
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よくある質問
キングダムの汗明を倒したのは誰ですか?
合従軍編の函谷関の戦いで、蒙武が一騎打ちで討ちました。汗明は「楚の巨人」と呼ばれた楚軍の総大将です。なお史実の汗明は将軍ではなく、『戦国策』に出てくる弁舌家です。
媧燐は死亡しましたか?
2026年9月時点で存命です。合従軍編では楚の第二軍を率い、春申君の暗殺後は李園とともに二人で宰相を務めています。媧燐は史実には見当たらない作中オリジナルの人物です。
春申君はなぜ死んだのですか?
考烈王が亡くなったあと、同じ楚の李園に暗殺されました。秦に討たれたわけではありません。史実でも春申君は考烈王の死と同じ年に李園に殺されています。
項燕はキングダムに登場しますか?
2026年9月時点では名前が語られているだけで、姿や戦う場面はまだ描かれていません。史実では楚の大将軍で、楚が滅びる戦いで王翦・蒙武の軍と戦って死んでいます。



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