ワンピースのジョーカーとは誰?ドフラミンゴの裏の顔
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この記事の結論
- ジョーカーの正体はドンキホーテ・ドフラミンゴ。裏社会で使っていた通り名だ
- 人造悪魔の実SMILEの流通を握り、カイドウへ供給する立場にいた
- 世界政府が手を出せなかったのは、聖地マリージョアの国宝の秘密を知っていたから
- ルフィが倒したのは一国の王ではなく、四皇を支えていた供給ラインだった
ジョーカーの正体は、ドンキホーテ・ドフラミンゴだ。 王下七武海であり、ドレスローザの国王でもあった男が、裏社会で名乗っていた通り名である。
ただ、名前が分かっただけでは、この呼び名の意味は半分も見えない。ジョーカーとは肩書きではなく、この世界の裏側で物が流れていく結節点の名前だった。だからこそ、麦わらの一味が一国を解放したはずのドレスローザ編は、四皇の戦力にまで影響を及ぼす事件になった。
何を売り、誰と取引し、なぜ世界政府に手を出されなかったのか。順に整理していく。
ジョーカーとは誰のことか
ジョーカーは、ドンキホーテ・ドフラミンゴが裏社会で使っていた名前だ。
表の顔は王下七武海で、ドレスローザという国の王でもあった。世界政府に公認された海賊であり、一国の元首でもある。その同じ人物が、裏では武器や悪魔の実を扱う闇のブローカーとして動いていた。
取引相手はジョーカーの正体を知らない。海軍の内部にも協力者を送り込んでいたため、情報は途中で握り潰される。表の権力と裏の商売を、同じ人間が両方持っていたというのが、この男の異常な点だ。異名は「天夜叉」。懸賞金は3億4000万ベリーだが、この額は表向きの海賊としての評価にすぎない。
世界政府が手を出せなかった理由
七武海は世界政府に公認された海賊であり、政府に不都合なら地位を剥奪される。ドフラミンゴは何度もそれに値することをしているが、実際には長く放置されていた。
理由は、彼が聖地マリージョアの国宝の秘密を握っていたからだ。この秘密が漏れれば世界政府そのものが揺らぐ。だから政府は彼を処分できず、彼はその一点を保険にして好き勝手に動いた。
ジョーカーという名前が裏社会で機能し続けたのは、彼が強かったからではない。政府に殺されない立場を自分で用意していたからだ。
ジョーカーが握っていた供給ライン
ドフラミンゴが裏で扱っていた商品のうち、物語を最も動かしたのが人造の悪魔の実「SMILE」だった。
SMILEは、シーザー・クラウンが作り出した「SAD」という物質を果実に注入して量産される。研究施設で作られたそれを、ジョーカーが裏社会の販路に乗せる。買い手のひとつが、四皇のカイドウだった。カイドウはSMILEで能力者の部隊を揃え、見返りにワノ国で作られた武器がドフラミンゴのもとへ流れた。
つまり四皇の戦力の一部は、この一本のラインに依存していた。ルフィがドフラミンゴを倒し、シーザーの工場が止まった時点で、その供給は断たれる。ドレスローザで起きていたのは一国の解放であると同時に、四皇の補給線の切断でもあった。
元天竜人という出自
ドフラミンゴはもともと天竜人の家系に生まれている。世界の頂点に立つ一族の子どもだった。
ところが父ドンキホーテ・ホーミングが、その地位を捨てて下界で暮らすことを選ぶ。天竜人に虐げられてきた人々にとって、目の前に降りてきた天竜人の一家は格好の標的だった。一家は激しい迫害を受ける。
少年だったドフラミンゴは、この境遇の原因を父に見た。そして父を殺し、その首を持って聖地へ戻ろうとする。だが天竜人の側は、一度下界に降りた者を受け入れなかった。
頂点にも戻れず、下界にも居場所がない。どちらの世界からも締め出された男が、どちらの世界にも通じる裏の道を作った。 それがジョーカーという名前の出発点だ。彼が世界政府を脅す材料を執拗に確保していた理由も、この経緯を踏まえると筋が通る。
ジョーカーを支えていたドンキホーテファミリー
これだけの商売を一人で回せるはずがない。ジョーカーの下には、ドンキホーテファミリーという組織があった。
最高幹部はトレーボル、ディアマンテ、ピーカの三人。いずれも少年期のドフラミンゴを担ぎ上げてきた古参で、組織の中枢を占めている。さらにヴェルゴは海軍の内部に長く潜り込み、都合の悪い情報を握り潰す役を担っていた。外から捜査が入っても届かない構造が、ここで作られていた。
この組織には、のちに麦わらの一味と手を組むトラファルガー・ローも一時期属している。そして、ドフラミンゴの実の弟であるロシナンテは、コラソンの名でファミリーにいながら、実際には海軍側の人間だった。兄の商売を止めようとした弟を、兄自身が撃った。ジョーカーという名前の裏には、この一件も含まれている。
ドレスローザで起きていたこと
支配の方法も、力ずくではなかった。
幹部のシュガーはホビホビの実の能力で、人を玩具に変えることができる。玩具にされた者は、家族や友人の記憶からも消える。誰かがいなくなったこと自体が、誰にも気づかれない。
こうして国民は、自分たちの国で何が起きているのか分からないまま暮らしていた。表向きは平和な国王の統治、裏では玩具にされた人々が労働させられている。支配されていることに誰も気づかない支配が完成していたわけだ。
ドレスローザの戦いで能力が解けた瞬間、消えていた記憶が一斉に戻る。あの場面が効くのは、失われていたのが自由だけでなく、人が人を覚えていること自体だったからだ。
イトイトの実と、その覚醒
能力は超人系のイトイトの実。体から糸を生み出し、切断にも拘束にも使う。人の体を糸で操る「寄生糸(パラサイト)」のように、戦闘以外の支配にも応用が利く。
この実は作中で覚醒に至っている。覚醒した能力者は自分の体だけでなく周囲にも能力を及ぼすようになり、ドフラミンゴの場合は建物や地面といった無生物そのものを糸に変えた。覚醒が明確に描かれた例は限られており、彼はその数少ないひとりだ。
戦闘力の高さは本物だが、それでも「ジョーカー」という名前が持っていた力の中心は能力ではない。売る物と、売る相手と、殺されない保険。その三つが揃っていたことのほうが大きい。
ルフィが倒したのは、王ではなく流通だった
ドレスローザ編の決着後、ドフラミンゴはインペルダウンの最下層に送られた。国は解放され、玩具にされていた人々は元に戻った。
だがこの決着の重さは、それだけでは測れない。ジョーカーが消えたことで、裏社会の物流に穴が空いた。四皇への供給が止まり、ワノ国の均衡が揺らぎ、その先の戦いへ話がつながっていく。
悪役が倒れると世界が良くなる、という単純な話ではない。この男は世界の裏側の配管だった。抜けば水が止まる。ジョーカーという通り名は、彼の性格ではなく、その機能を指していた名前だったといえる。
七武海制度そのものの歪みについては、サターン聖の悪魔の実と能力でも触れている。世界政府の側から見ると、ジョーカーの存在は制度の欠陥そのものだった。
よくある質問
ワンピースのジョーカーとは誰?
ドンキホーテ・ドフラミンゴが裏社会で使っていた通り名だ。表向きは王下七武海でドレスローザの国王、裏では武器や悪魔の実を扱う闇のブローカーとして活動していた。
ジョーカーは何を売っていた?
武器のほか、人造の悪魔の実SMILEを裏社会に流していた。買い手のひとりが四皇のカイドウで、SMILEの見返りにワノ国で作られた武器が流れる関係になっていた。
なぜ世界政府はドフラミンゴを放置していた?
聖地マリージョアの国宝の秘密を知られていたためだ。その秘密が公になれば政府側が大きな打撃を受けるため、処分に踏み切れない状態が続いていた。
ドフラミンゴはなぜ天竜人ではなくなった?
父ホーミングが天竜人の地位を捨てて下界に降りたためだ。一家は迫害を受け、ドフラミンゴは父を殺して聖地へ戻ろうとしたが、受け入れられなかった。


