ロード・オブ・ザ・リング/ホビット年表|指輪の誕生から破壊、その後まで

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この記事の結論

  • 指輪の製作から、ビルボ以前の持ち主と二つの冒険をつなぐ
  • 約60年はビルボの冒険から誕生日まで。原作の出発までは77年
  • 指輪破壊後の戴冠・帰郷・灰色港の別れまで整理する

6作品をつなぐ出来事で、特に印象に残るのは?

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映画6作の出来事を時間順に並べると、サウロンによる指輪の製作、イシルドゥアによる入手と喪失、ゴラムの長い所持、ビルボの冒険、フロドの旅、指輪の破壊、西への船出となります。『ホビット』で拾われた指輪と、『ロード・オブ・ザ・リング』で捨てようとする指輪は同じ物です。

以下はピーター・ジャクソン監督の映画6作を軸にした年表で、結末までのネタバレを含みます。映画が省略する期間を補うときだけ原作系の年号を示します。第二紀・第三紀は中つ国の暦で、映画の製作年や現実の西暦ではありません。公式作品紹介と、章・追補へ参照を付けた専門解説や映画の場面記録を照合した年表です。原作全巻の直接再読による検証ではありません。

まず区別したい、公開順と物語の時間順

区分 三部作内の順番 物語の中心
ホビット 思いがけない冒険→竜に奪われた王国→決戦のゆくえ ビルボとドワーフたちの故郷奪還
ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間→二つの塔→王の帰還 フロドたちの指輪破壊の旅

先に映画化されたのは『ロード・オブ・ザ・リング』ですが、ビルボが冒険したのはフロドの旅より前です。ただし『思いがけない冒険』の冒頭には老いたビルボとフロドが登場します。映画一本の中にも回想を始める現在と、若いビルボが旅に出る過去があるため、画面に登場した順番をそのまま全体の年表へ移すことはできません。

『ホビット』の公式第1作紹介は、ビルボが13人のドワーフと旅に加わることを示しています。この13人は、後にフロドを囲む9人の旅の仲間とは別の一行です。ガンダルフやエルロンドが両方に登場しても、同じ遠征が継続しているわけではありません。

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指輪が生まれ、ビルボに届くまでの前史

ビルボ以前の指輪の移動サウロンからイシルドゥア製作と、敗戦後の入手▼川からゴラムへ喪失の後、デアゴルが発見▼ビルボへ地下から外の世界へ出る
全ての一時所持者を数える図ではない
時期 出来事 後の映画へ残るもの
第二紀・指輪の製作 サウロンが他の力の指輪を支配するため、一つの指輪を造る 指輪を破壊しなければ終わらない争いの原因
第二紀末・最後の同盟 人間とエルフがサウロンと戦い、イシルドゥアが指輪を得る サウロンは敗れても指輪は残る
第三紀初め イシルドゥアが襲撃され、川で指輪を失う 指輪の所在が長く分からなくなる
何世紀も後 デアゴルが川で発見し、スメアゴルが奪う 後のゴラムとなり、指輪を手放せなくなる
ビルボの冒険以前 スマウグがエレボールを奪い、ドワーフが離散する トーリン一行が故郷を目指す理由

前史の始点はフロドの誕生でも、ビルボが指輪を拾った日でもありません。『旅の仲間』の序章が示すのは、指輪を造った支配者が一度倒されても、指輪自体が残ったために危険が続いたという構造です。「サウロンを倒した」と「指輪を滅ぼした」を同じ出来事にすると、なぜ後の旅が必要なのかが抜けます。

原作の年号を調べる場合、Tolkien Gatewayの指輪項目は製作を第二紀1600年頃と整理しています。これは映画の全場面に表示される年号ではありません。また、同サイトの第三紀年表はイシルドゥアの死と指輪の喪失を第三紀2年に置きます。時代が第二紀から第三紀へ変わるため、数字だけを引き算して前後を判断しないことも大切です。

映画では『王の帰還』冒頭に、スメアゴルが指輪を奪ってゴラムへ変わる過去が挿入されます。その場面は『二つの塔』の後に起きた新事件ではなく、ビルボ以前の持ち主を説明する回想です。年表へ置く位置はこの前史の中になります。

ホビット三部作――故郷奪還の旅に指輪が入り込む

段階 主な出来事 指輪と次の展開
思いがけない冒険・出発 ガンダルフがビルボを誘い、トーリンたちとエレボールへ向かう 当初の目的は指輪の破壊ではない
同作・霧ふり山脈 ビルボが一行からはぐれ、地下で指輪を拾いゴラムと出会う 指輪が洞窟から外の世界へ出る
竜に奪われた王国・森と川 クモやエルフの牢を経て湖の町へ進む ビルボは姿を消す力を冒険に使う
同作・エレボール 秘密の入口から入り、スマウグが目覚める 竜は湖の町へ飛び去り、危機が町民へ及ぶ
決戦のゆくえ・竜の死後 バルドがスマウグを倒し、財宝の分配を巡って対立する 故郷を取り戻しただけでは平和にならない
同作・五軍の戦い 共通の敵の襲来で人間・エルフ・ドワーフが共闘する トーリンたちを失い、ビルボは帰路へ

第2作の映画の場面解説で確認できるように、スマウグが湖の町へ向かうところは第2作の終わりです。討伐は第3作の冒頭なので、同じ竜の場面でも映画の区切りをまたぎます。ドワーフの王国を取り戻す旅、竜から町を守る戦い、財宝を巡る衝突は、続いていても目的が違います。

並行してガンダルフはドル・グルドゥアを調べ、サウロンの脅威へ近づきます。映画はこの線をビルボの遠征と結び付けています。原作『ホビットの冒険』では同じ分量で直接描かれない部分もあるため、映画の白の会議の戦いを、小説の該当章にそのまま同じ場面があると案内することはできません。原作との専門比較

60年後の誕生日と、原作で17年後の出発

60年と77年は終点が違うビルボの冒険→誕生日・原作2941→3001年・差は60年冒険→フロドの出発・原作2941→3018年・差は77年原作の暦を映画の字幕表示と混同しない

『旅の仲間』は、ビルボの111歳の誕生祝いへ移ります。ビルボはホビット庄を去り、指輪はフロドに残されます。若いビルボの冒険から、この誕生日までをつなぐ目安が約60年です。

原作系の年号 出来事 期間の計算
第三紀2941年 ビルボが冒険し、指輪を拾う 起点
第三紀3001年 ビルボの誕生日、フロドへ指輪が渡る 2941年から60年
第三紀3018年 フロドがホビット庄を出発する 誕生日から17年、ビルボの冒険から77年

この3行はTolkien Gatewayの第三紀年表に基づく原作の補助線です。映画は誕生日、ガンダルフの調査、フロドの出発を短い映像の連続で描き、原作の17年を同じ長さの時間経過としては示しません。『旅の仲間』の映画・原作比較もこの圧縮を指摘しています。

従って「ホビットは60年前」と「原作ではフロドの出発の77年前」という説明は、基準の出来事が違います。前者は誕生日への接続、後者は原作の出発までを測っています。映画のフロドも必ず画面の外で17年待った、と補ってしまわない方が、映像の流れと原作の年表をそれぞれ理解できます。

旅の仲間の分裂後は、三つの線を並行して追う

映画の段階 指輪を運ぶ側 ほかの仲間と戦争
旅の仲間・裂け谷 指輪を滅びの山へ運ぶ方針が決まり、9人が出発 各種族の協力が形になる
同作・モリアから旅の分裂 ガンダルフがバルログと落下。後にフロドとサムが二人で進む ボロミア死亡、メリーとピピンが連れ去られる
二つの塔 ゴラムがフロドとサムを案内する アラゴルンたちはローハンへ、メリーとピピンはエントへつながる
王の帰還・最終戦 フロドとサムがモルドールへ入り、滅びの山へ近づく ミナス・ティリスを守り、さらに黒門で敵の注意を引く
同作・指輪の破壊 ゴラムが指輪を奪い、争いの末に指輪とともに火へ落ちる サウロンの力が崩れ、二人は救出される

三部作の後半を一本の道順だけにすると、別の土地の戦闘が終わるまでフロドが待っていたように見えてしまいます。実際は、移動する少人数と、大軍を引き受ける人々の場面が交互に置かれています。公式『王の帰還』紹介も、フロドとサムの使命と、アラゴルンたちの戦いを対応させています。

また、指輪が滅びることは、フロドが最後まで平然と持ち続けて自発的に投げ捨てたことを意味しません。Tolkien Gatewayの指輪項目は、フロドの指輪への執着、ゴラムによる奪取と落下を記します。映画も二人の争いを経るため、ゴラムの存在を飛ばした年表では結末の因果が変わってしまいます。

戦争の終わりから、西への船出まで

指輪の破壊の後には、アラゴルンの戴冠、ホビットたちの帰郷、サムの結婚、フロドが書き残す作業、灰色港での別れが続きます。帰郷したことと、全員が傷を忘れて同じ暮らしに戻れたことも同じではありません。年表は戦闘の勝敗だけで閉じず、誰がどこへ戻り、誰が旅立つかまで含めます。

原作系の年表では、指輪の破壊は第三紀3019年、西へ渡るフロドやビルボらの船出は3021年です。これは映画のエンドロールまでに2年間という字幕が続く、という主張ではありません。映像の順番を主軸に、必要なところだけ原作の長さを補うための数字です。

帰郷の原作との差としては、小説にあるホビット庄の掃蕩が映画の帰還場面には再現されません。EEでサルマンの最期を見る場合も、場所はホビット庄ではなくオルサンクです。専門比較の解説に従って、この差を映画の帰郷年表へ混ぜずに補足します。

全体をつなぐ鍵は、指輪が造られた時代、持ち主が替わる長い期間、二つの冒険、同時進行の戦争、戦後の別れという五つの段階です。人物が再登場した場面で迷ったら、まず誰が指輪を持ち、何を目的に動いている段階なのかを確かめると、公開順の違いにも回想にも振り回されずに追えます。

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よくある質問

ホビットとロード・オブ・ザ・リングはどちらが先?

物語の中心となる冒険はホビット3作が先、ロード・オブ・ザ・リング3作が後です。映画化された順番とは逆です。

ホビットは何年前の話?

ビルボの冒険から111歳の誕生日までが約60年。原作の暦ではその誕生日からフロドの出発まで17年あり、ビルボの冒険から出発までは77年です。

映画でもフロドは17年待った?

映画は原作の17年を同じ長さの時間経過として明示しません。原作の補助年号を映画の画面外の事実として強制しない構成にしています。

ゴラムの過去はいつの出来事?

王の帰還の冒頭に描かれますが、時期はビルボが指輪を拾うより前です。公開された場面の順番と出来事の順番は違います。

指輪の破壊が物語の最後?

その後に戴冠、帰郷、サムの結婚、フロドの執筆や灰色港での別れが続きます。

年号は現実の西暦?

違います。第二紀・第三紀は中つ国の暦で、本稿の数字は原作系の年表へ帰属させた補助情報です。

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