【住みにごり】「知らない方がよかったかも…」めちゃ鬱なおすすめ漫画【考察】



  1. 「住みにごり」って知ってる?

2. なぜか共感できる世界感

3. 登場人物と今後の展開を考察


1. 「住みにごり」って知ってる?

まずは私が鬱っぽい漫画が好きなんですが、、

この漫画は相当鬱な漫画です。。

スペリオールで連載中の「たかたけし」作の現在4巻(2023年8月)まで出ている漫画です。

ある家族とその周辺環境を描いている作品なのですが、29歳男性が東京での暮らしが嫌になり、久々に実家に帰省するところから話は始まります。

この実家は複雑な家庭環境なのですが、家族それぞれが問題をもっており、主人公格の29歳男性はあまり家族に関わりたくない様子です。

家族構成は父、母、兄(35歳)、姉、弟(29歳)の5人で構成されています。

特に話の中心になるのは兄になり、彼が無職で難アリな感じなんです。。

今にもプッツンしそうな近寄りがたい雰囲気。ただ、そうなったのには理由がありそうで弟しかしらない兄の闇など、それが随時回想により解き明かされていきます。

この物語は、特定の関わりある人物しか知らない重い闇について「なぜそうなってしまったのか」断片的な回想と共に解き明かされていく内容になっています。

後ほど登場人物の解説を簡単にしようと思いますが、出てくる人物がそれぞれギリギリな精神で日々生きている感じです。

一部の家族しか知らないことはあるし、家族には知られていないこともたくさんありますよね。もちろん皆さんあると思います。

そのため無職の兄やその周りの人物が何か起こさないかとハラハラして読んでいる方の精神衛生にはあまり良くない気はします笑

ただ、それだけ描写が引き込まれる作品であり不思議な共感性があります。

引用:スペリオール作品紹介ページ

父もかなり問題のある人物で日常でトップクラスで関わりたくの無い人間になっています。

2. なぜか共感できる世界観

共感できるか否かは人それぞれですが、これどこかで見たことある、こういう人いる、、など色々な方面で共感できるのかと思います。

まずは家

作中に出てくる家の所在はおそらく地方になるかと思います。

近くに田んぼがあったり、カエルが夜泣いていたりのどかな風景から田舎暮らしなのかなと。

のどかな風景というよりどんよりとした表現には漫画上なっていますが、、

古い一軒家の中での昔ながらの木造建築、築50年以上経っているでしょうか。

難ありな家庭事情もあってか家が汚いです。

主に無職な兄がよごしており、掃除する人間がいないということだと思いますが、、

掃除していなくて自分の部屋が汚い時って自分の精神衛生がよくない時だと思いませんか?

逆に言えば、部屋が汚い状態は精神衛生上良くないのかと考えられるかと。

引用:小学館「住みにごり」2巻表紙

次に人物

「住みにごり」は登場人物それぞれが問題を抱えています。

もちろん現実社会でも人は多くの問題を抱えていると思います。

なんというか、「住みにごり」の人物はどこかネジが外れているような気がします。

まともな人物かな?というキャラクターでも「どこか違和感」を覚えるような、

ひどい風邪をひいたときのような得も言われぬ不安感。。

主人公格の弟(29歳)は都会の喧騒を離れ実家に帰ってきた真人間のように思える、

基本的には感情移入がしやすいキャラクターになっています。

都会暮らしに疲れ実家に戻ったが、実家も心落ち着くような環境ではないのです。

見ている側からすると「家族」という一番信頼のおける存在に対して芽生えている不信感。

兄はいつキレて問題を起こしてもおかしくないような存在。

母は無職、父もまともに働いているかどうか不明。

弟も会社を辞め実家に帰省し現在無職をしている、お金のない環境は精神を不安定にさせますよね。

そうなんです。登場人物それぞれが「何かしら」の問題で余裕を感じられないため、

人として自尊できる糸がいつキレてもおかしくない緊張感が常にあります。

共感できるということ、人それぞれ「人間関係」「お金」「家族」で問題を感じたことがあると思います。

この作品はその不安感を凝縮したような内容になっています。

3. 登場人物と今後の展開を考察

まずは登場人物を紹介させてください。※ネタバレ注意です

弟(29歳)西田末吉、無職、未婚。

引用:小学館「住みにごり」1巻表紙

本作品の主人公。実家(田舎)が嫌になり東京の会社で7年勤務。

後、東京での生活が金銭的にも辛く実家に帰省。

家族の中でも特に異質である「父」と「兄」を心底恐れており、「兄」を侮蔑している「父」に対して無職になって戻ってきたことを言えないでいる。

収入が上がりにくい現代社会で気力を無くしたアラサー世代という印象の弟。

東京は家賃も高く、仕事は忙しく、一人暮らしで外食ばかりになると貯金をする余裕もないというケースはよくあるかと思います。

そういったリアリティのある人物像が物語への没入感を深めているのかとも思います。

弟しかしらない兄の秘密があり、その秘密が兄への恐怖感を引き立てている一因になっており、私自身、今後どう開示されていくのか不安になっています笑

兄(35歳)西田フミヤ、無職、未婚

引用:小学館「住みにごり」1巻表紙

本作品の問題児の一人。とにかく癖が強く、あらゆることに変わった思想を持つ人物。

食にうるさく首をかしげながら米3合分のカレーを食べたり、乳首丸出しのタンクトップを着たりなどあらゆる場面で変わった言動をとる兄。

家に引き籠っているわけではないため以外とアクティブだが、無職のため収入源はなく父と仲が非常に悪い。

父の影響で性的なモノに対して異常な執着を持ち、それに対して大きな罪悪感をかんじている。

偏った無職童貞のイメージをなべ底に固まるまで煮詰めてアウトプットしたような存在である。

西田家父、既婚

引用:小学館「住みにごり」1巻表紙

一番やべーのはこの人物かもしれない。。

酒癖が悪く、禁煙の場所でタバコを吸いポイ捨てするなどマナーが非常に悪い。そして性欲が強い。片耳にピアスをしている。プライドも高い。

少しでも気に入らないと癇癪を起こし、食事中の机を蹴とばす、その場で垂直飛びをして爆音を鳴らしてストレスを発散するなど超怖い人物。

過去に兄に向って虐待のようなことをしていた可能性があり、兄の異様な性への執着はこの人の影響が強いと考えられる。

兄に向かって性的なものに関して厳しく教えており、父自身も異性との行為については結婚する相手と初めて同士でないといけないという強い感情をもっている。

その影響からか、兄は性に関する事柄を隠れて対応しており、一部の女性に強い執着を抱くようになってしまった。

姉、西田長月(なつき)、バツイチ

引用:小学館「住みにごり」1巻表紙

父や兄の見た目に反して美人な姉。弟の年齢から察するに31~33歳ぐらいと想定。

明るくアクティブな様相。離婚歴があり、これまた大きな悩みを持っていそうな人物。

家族に対しては割と公平な存在だが、とはいえ家族や子供の悩みをはらんでいそうで、それに関してトラウマがある人物。

この作品は性的な描写がそこそこあるが、性についても開放的な姉の描写もある。

この父にして、この子あり。実家には住んでいない。

母、西田百子、既婚

引用:小学館「住みにごり」1巻表紙

いつもニコニコしている母、姉と弟は母にだったのね。

いつもベットの上におり、介護は父が対応している描写がある。

下半身が不自由なようで、優しい雰囲気で弟から畏怖の対象として見られている兄や父に対しても変わらぬ笑顔で対応している。

そのかわりに笑顔でとんでもないことをすることもあり、この人物もネジが欠けている印象。

若いころは下半身が不自由でなかったことから、なんらかの事故などで不自由になってしまったのだろうか。

癇癪を起こす父や兄に対してい聖母のように諭す、家族に不可欠な存在ではあるが、反面そういった人物像の方が後々恐ろしいのではないかと深読みしてしまう存在。

兄しかしらない過去があるらしく、その全容が気になる。。

弟の幼馴染、森田純夏

引用:小学館「住みにごり」1巻表紙

弟の幼馴染の森田さん。書店で働いており、昔から家族と親交があるようだ。とても素直で快活なかわいい娘という印象。

弟が帰省した際に偶然再会し交友関係が再構築されていく。

お察しのようにヒロイン的存在であり、書店ではたいている。兄が良く立ち読みに来ているようだが、子供のころのように変わらず接している天使のような存在。

またお察しの通り兄、弟に好かれており、兄の愛は非常に重いものとなっている。

そして兄の異様な愛は非常に怖く、こんな良い子がこの物語にいるだけハラハラしてしまいます。

しかし、本当にただのかわいい幼馴染では済まない(であろう)のが「住みにごり」

この娘の一挙手一投足で兄が弟をいつ手にかけてしまうのかという怖さは必見です。

今後の考察

正直ですが、誰も幸せになる気がしない「住みにごり」という漫画。

現代の低賃金問題、ニート問題、離婚、少子化、限界介護。

現社会の闇がアラカルトになったような作品ですが、この状況は解消できるのでしょうか。

今後の展開については、主人公の弟には家を離れて幸せになってほしいですね。。

ただし田舎で給料や環境が良い職に就くことは安易でないのではとも感じています。

職に就かなければ家を出ていけないわけですが、弟は家賃の分を浮かせたくて家に戻っているわけなので、アグレッシブさは欠けている印象です。

結局、家族問題を俯瞰する人間として最後まで実家にいることになりそうですよね。

私自身、父の片耳ピアスにも違和感を感じており、超憶測ですが他の若い子などにプレゼントなどしていたりなど邪推してしまいます。

こうなったら作風が変わってしまうかもしれませんが、女性問題のいざこざで父が母を殺害し、それを無職の兄に擦り付けたらどうなるだろうとか考えてしまいます。

浜名湖ドリームってなんだよ。とか色々謎だらけなので今後の展開に期待です!

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